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auレバナス誕生!乗り換えるべきか?

私は現在1日と15日に5万円ずつ、楽天レバレッジNASDAQ100に毎月10万円を積み立てています。今回は、新商品である「auレバナス」について、乗り換える必要があるのか否かについて、私なりの考えをnoteに書いてみることにしました。


NASDAQ100指数に連動する2倍のレバレッジ商品は、以下の3商品となります。
・ 楽天レバレッジNASDAQ100(レバナス)
・ iFreeレバレッジNASDAQ100(ツミレバ)
・ auAMレバレッジNASDAQ100auレバナス)
 全て為替ヘッジあり
auレバナスは、7月28日から設定される新商品で、信託報酬が0.4334%とレバナスやツミレバと比べて低コストとなっています。
auカブコム証券からの購入であれば、販売手数料は0%となっていますが、他の証券会社からの購入が可能なのか、販売手数料がいくら取られるのか等の詳細はまだ明らかになっていません。


ベンチマークが同じであれば、信託報酬や販売手数料といったコストが低い投資商品を選択をすることが最適という考え方に異論はありません。

auカブコム証券に口座をお持ちの方で、これから2倍レバレッジの掛かったNASDAQ100に投資をしようと考えている方は、auレバナスで良いと思います。

しかし、既にレバレッジNASDAQ100に投資されている方が乗り換えるほどかと聞かれると、その必要は無いというのが結論です。

レバレッジ商品は日々の上下変動(ボラティリティ)が大きいという性質上、売買のタイミングによって、利益損失に多大な影響が及びます。

特に投資信託の場合には、ETFのようにタイミングで売買注文が出来ません。売り注文を出した時には上げていても、実際に約定される日は5%以上、下がるということも十分考えられます。レバナスは米国株に投資する投資信託ですから、売却注文を出してから実際に余力として証券会社に振り込まれるまで、土日休日を挟むと数日間は待たされます。売り注文を出してから約定されるまで、そして、約定されてから余力に反映されるまで、新商品に買い注文を入れてから約定されるまで、それぞれの日数を考慮すれば、1週間以上のタイムラグがあってようやく乗り換えが完了します。

つまり、売ったのと同時に新しい投資信託を即座に買える訳ではないという投資信託の基本的な売買ルールを心得ておくべきです。

全世界株式インデックスや先進国インデックスなどの長期的に安定して上昇が期待できる投資信託であれば、この1週間のタイムラグは大して投資成績に影響を及ぼすものでは無いでしょう。しかし、レバナスのようにリスクが高い商品は1週間で基準価格が大きく動きます。

レバレッジ商品に関しては、買うタイミングがその後の投資成績に強く影響を及ぼすと考えます。タイムラグのリスクを背負うくらいなら無理して乗り換える必要はありません。

どうしてもコストが気になって乗り換えたいのであれば、今まで購入してきた既存商品は売らずに残しておき、新商品を購入するやり方が良いと思います。(私は、同じレバレッジNASDAQ100という同種の商品を複数持つことはあまり好きではありませんが…。)

しかし、その場合であっても、auレバナスに投資したいがために、わざわざauカブコム証券の口座を作ってまで投資する必要があるのかと聞かれると首を傾げます。これは私の持論ですが、レバレッジ商品というのは、短期から中期の時間軸で投資すべき商品だと思っていて、コストにあまり神経質になり過ぎるほどのものでは無いのかなと思っています。

コストよりも、むしろ買うタイミングが重要です。レバナスに積立投資をしている身から言わせて貰えば、コストを煮詰めて深く考えるくらいなら、相場に応じて月々の積立額を検討していく方が、将来のリターンに繋がるのではないでしょうか。


私は、今年の5月から楽天証券のレバナスに積立投資しています。ツミレバの方が純資産は大きく、運用期間も長かった訳ですが、隠れコストとか細かいことは気にせず、開示されている信託報酬の数字だけ見て、レバナスを選択しました。

今後もNASDAQ100指数に連動した2倍レバレッジの投資信託が販売されるかもしれません。後から販売される商品は信託報酬を抑えて既存商品に対抗して売り出すしかないわけですから、確かに魅力的に見えるかもしれません。

しかし、その度に今まで投資してきた投資信託を売って、新商品に乗り換えていたのでは、信託報酬というコスト以上に投資成績を下げるリスクを背負うことになります。レバナスのような短期から中期向けの投資商品では、あまりコストに敏感になり過ぎる必要は無いでしょう。


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