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インデックス投資が最適解にも関わらず、TMFを購入した理由

10月20日にTMF(米国20年超国債レバレッジ3倍)を500口(約30万)購入しました。

レバレッジ商品の購入は、楽天レバレッジNASDAQ100(売却済)に続き、2回目となります。

来年から始まる新NISAに向けて、
① 現金余力を増やす
② 東証米国債券ETF(2621)の買い増し
という選択肢もあったのですが、なぜリスクを取ってまでTMFの購入に至ったのかを記事にしていきたいと思います。

TMFは米国市場に上場されているETFで、ドルベースで管理されるため、私のような凡人投資家にとってはハードルの高い投資先となります。

その上、3倍のレバレッジが掛かるため、リスクが非常に高いことも特徴です。

堅実に資産を増やしたい投資家にはお勧めしません。

では、なぜTMFに投資をするのか。

米国の利下げが行われた場合には、ドルが一旦売られ、円高ドル安に進むと考えているからです。

この場合、東証米国債券ETF(2621)のような為替ヘッジのある商品に投資妙味がある訳ですが、今は日米金利差が大きいため、2621には高いヘッジコストが嵩みます。

TMFの経費率は1.0%と2621(0.14%)に比べて高いものの、3倍のレバレッジが掛かっているため、為替変動リスクよりも、キャピタルゲインの方が上回るため、投資効率が高まるのではないかと考えた訳です。

※ 為替リスク:株価変動=1:3

ただし、米国の長期金利が高止まりしたまま、ずっと据え置かれた場合には、原指標の上昇と下落が交互に繰り返される相場になる可能性が高いため、複利効果により、パフォーマンスが「逓減」していく特性があることを肝に銘じておく必要があります。

レバレッジは身の丈以上の資金を使って投資する、つまり、借金と同じですから、負の複利効果が働いてしまうということですね。

この点が理解できていないとレバレッジ商品への投資は避けるべきと考えますが、今の債券市場の情勢を考えると、短期でTMFに投資してみるのも投資妙味があるのではないかと考え、購入に至りました。


購入額は日本円で約30万です。

購入資金は、今年6月から10月まで三井住友プラチナプリファードで積立投資をしていた「eMAXIS Slim先進国債券」を売却して得た資金で調達しました。

カード積立はポイント還元が大きいため、11月と12月も「eMAXIS Slim先進国債券」を引き続き購入します。

余談となりますが、「eMAXIS Slim先進国債券」は大変優秀な債券インデックスファンドです。

FIRE後の債券投資先は【eMAXIS Slim先進国債券】が最有力。|np2030@資産運用 (note.com)

今年は債券市場が冷え込んだ1年となっていますが、国外の通貨に分散しながら安定運用ができる優れた債券ファンドです。

新NISAの投資可能限度枠3600万を埋めた後は、安全資産としてeMAXIS Slim先進国債券に投資するのが現状では最適解と考えています。

今回購入したTMFは金融資産の約1.8%の比率となります。

短期で債券価格が大きく下落している状況を鑑みると、もしかすると回復も早いかもしれません。

個別株の倒産とは異なり、米国債券が崩壊してゼロとなるリスクは極めて低いでしょう。

運用効率を高めるため、金融資産の5%を超えない範囲内で、更にTMFの買い増しも検討中です。


米国長期債の利回りは2007年以来の高水準まで上昇しています。

この状況では積極的に株式投資をするというよりも、保有している債券をじっくりと温めながら債券を更に買い増していく方が、私は理に適っていると思います。

新NISAでは、全て株式インデックスに投資しますが、焦って投資可能限度枠を埋める必要は無いと考えます。

保有している債券を温めながら、気が熟した時にスポットで購入していくという投資手法を実践していきたいと思います。

「新NISAでは夫婦で毎月172,000円の積立投資を実践する」

このルールを順守することを来年の目標とし、債券に関しては回復をじっくりと待ちたいと思います。

インデックス投資で平均点の投資成績が残せることに異論はありません。

しかし、世界の出来事に関心を払い、経済情勢や地政学を学び、自分自身で考えて投資判断を下すことが楽しく、投資の醍醐味でもあると思います。

大きな含み損を抱えていても、セミリタイアが1年、2年伸びるだけと悠長に構えていられるのも、自分で下している投資判断だからこそ、後悔が少ないからといえるでしょう。

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