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逆張り投資家にとって、米国債券は重要な資産である。

8月5日に起きた日本株の歴史的暴落を乗り越え、株式市場は平常運転に戻りつつある。

結果的に一時的な暴落ではあったが、今回は円高が伴った世界的な株価下落だった。日本株に投資している者だけでなく、外国資産を多く保有する個人投資家に与えた影響も大きかったはずだ。

新NISAから投資を始めたばかりの初心者の中には、今年はずっと株式相場が好調だっただけに、突然の株価暴落に驚いて狼狽売りをしてしまった人もいるのではなかろうか。

狼狽売りしてしまって嘆いている人も今は悔しい思いだろうけど、投資の経験値は得たはずだ。

また投資の世界に戻ってきた時には今回の暴落を教訓として活かして欲しい。

私はオールカントリーを通じて僅かな額しか日本株には投資をしていないが、全世界株式インデックスファンドの保有資産は、直近で最高値だった6月末から一時的に約150万減少した。

私は逆張り思考の変人であるため、資産が減るたびにワクワクして仕込み時を狙っていた側であるが、結果的に「何もしない」まま平常運転に戻ってしまった。

しかし、「アセットアロケーションの重要性」を改めて認識する良い機会になったと思っている。

私は株式と債券の比率を7:3程度の割合で保有しているが、全世界株式インデックスファンドの保有資産が最も減少した8月7日に、サテライト資産(米国長期債券:東証ETF2621、TMF)は約50万増加した。米国債券が株式暴落時に強さを発揮することが確認出来ただけでも、分散投資の重要性を再認識し、自分の投資戦略が強固なものであることの手応えを感じた。

なぜ、日本株が暴落すると米国債券が買われるのか。これは、持論となるが、円安により今年に入り安く日本株を仕込むことが出来ていた外国人投資家が、日銀の利上げ発表で円高になると予想し、日本株を一斉に売り払った。つまり、外国人投資家の影響が色濃く出た結果が今回の日本株暴落を導いたのではないだろうか。少子化により過度な期待が持てない日本だけれど、円相場が与える世界経済への影響は依然として大きいということだろう。

今後、日本株が成長していくには緩やかな円安が好ましいのかもしれない。

余談はさておき、コロナ禍と同様に暴落は一時的なものであった。既に株式相場は通常運転に戻りつつある。米国経済もソフトランディングで終わり、年末に向けてこのまま株式相場は最高の1年で締めくくるかもしれない。

個人投資家にとって、安全運転で資産形成が出来ることは心の安定になる。なぜなら、全世界株式インデックスファンドへの積立投資だけやっていれば、投資のことを忘れて、好きなことに時間を費やせるからだ。

私のような暴落待ちの逆張り投資家にとっては、安全運転は退屈で仕方が無いのだが(笑)

今後の投資戦略は、安全運転のまま、1年を締めくくることが出来れば、最低限の積立投資だけを行い、今年の成長投資枠は埋めない。

機会損失と揶揄する人もいるかと思うが、逆張り投資は、愚かな個人投資家が悲観的になって狼狽売りしている暴落時に、一気に資金を注ぎ込むことで大きなリターンを狙う賢明な戦略だ。

逆張り投資と一括投資では、投資戦略は異なるが長期的な視点で株価が上がるという考え方は全く一緒だ。少しでも安く買いたい欲張り投資(逆張り投資)か、少しでも長い時間、株式投資に資金を注ぎたい(一括投資)かの違いだけである。

逆張り投資家にとって、債券は暴落時に軍資金に取って代わる重要な資産であることを踏まえれば、今の相場で債券を売ることは愚策である。

私が債券を売るときは、家計が混乱した時と株式市場が暴落した時だけだ。








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