7月資産運用報告(前月比2.2%減、株式調整局面に入り債券の時代が到来か。)
今週は、日銀の利上げ、米国経済指標の悪化などの影響により、円高ドル安となり、日米の株式市場は大きく下落しました。
特に、昨日発表された7月失業率の上昇と平均時給の低下は、米国の長期金利を下げる要因に大きく影響を及ぼしそうです。いよいよ、米国経済がリセッション(景気後退局面)に突入したと判断できるかもしれません。
今週の株価下落スピードを見ると、加熱した景気が為替レートや株価、金利の急激な変化や悪化を伴っているわけですから、ハードランディングは避けられれない展開になってきていることが推測されます。
しかし、個人的には今週の株価下落はあくまでも調整局面であって、まだまだ暴落と呼ぶには時期早々であると考えています。
8月2日(金)の日経平均株価が前日比で2216円下げたことで、ブラックマンデー以来の下げ幅などと、メディアが悲観的に報じていますが、下落率で見れば5.81%と過去30番目位に留まります。
今まで小型成長株に投資していた立場からすれば、この程度の下落率は許容範囲であり、右往左往する局面では無いと考えますが、最近、投資を始めたばかりの個人投資家にとっては不安が募っているかもしれません。
しかし、長期投資であれば株価下落はむしろチャンスであり、凡人投資家は積立投資を継続し、株価が安くなってきた今の時期にもコツコツと積み立てていくことが投資の最適解となります。
新NISAはまだ始まったばかりです。
10年以上の長期で資産形成を考えている個人投資家であれば、最初に決めた投資方針を貫き、積立投資を愚直に継続していきましょう。
長期投資では、短期の下落(暴落)は全く気にする必要はありません。
最終的に右肩上がりに株価が上がれば、資産は確実に増えるはずです。
7月の資産運用報告となります。
月末に掛けて円高ドル安に進行し、株価も下落したことを受けて、金融資産は前月比2.2%減で着地しました。
【コア資産】-3.2%
全世界株式インデックスファンド -3.2%
【サテライト資産】-0.4%
東証米国債券ETF(2621)-0.6%
20年超米国債 ブル3倍(TMF)-0.2%
投資待機資金(現金)±0%
全世界株式インデックスファンドへの積立以外の追加投資はありません。
株式の比率が1%下がり、株式63%、債券(投資待機資金を含む)37%となりました。
8月に入って、債券が上昇、株式が下落しているため、このままリセッションが明確となれば、債券の比率が大きく上昇することが予想されます。
最後に今後の投資戦略を述べておきます。
冒頭にも申し上げましたが、今週の日米の株価下落については、調整段階であって、まだまだ暴落とは呼べないと個人的には考えています。
私の中で暴落と言えば、直近高値から見て、30%以上の下落となります。
8月2日現在の株価指数を見ても、年初来で見れば、まだプラスの水準にありますので、暴落に伴う株式の買い増しは、まだ時期早々な気がします。
今は、安全資産(債券)を握りしめたまま、株価がしっかり下がりきるのを見守る局面だと思いますので、今の投資戦略としては、必要最低限の積立投資だけ実行し、「何もしない」というのが私の結論です。
日経平均株価
42,426円(直近高値)×0.7=29,698円
35,909円(8月2日終値)高値から15%下落
S&P500
5,615ドル(直近高値)×0.7=3,930ドル
5,346ドル(8月2日終値)高値から4.8%下落
NASDAQ100
20,391ドル(直近高値)×0.7=14,273ドル
18,440ドル(8月2日終値)高値から10%下落
日本株式への投資であれば、日経平均株価が30,000円を割った辺りから、S&P500であれば4,000ドルを割った辺りから、ナスダック100であれば、15,000ドルを割った辺りから、債券を売却して、少しずつ株式を買い集めていこうと考えています。
私が、今年のNISA成長枠に手を付けていなかった理由は、米国金利の高止まりが長期間にわたり続いていたからです。
米国の金融引き締めが行われている中で、株式が異様に上昇している光景を見て、いつか大きな調整局面(チャンス)がやってくるだろうと、逆張り思考を張り巡らせ、米国長期債券を大量に仕込んでいました。
そして今回、9月の米国金利の利下げが濃厚となり、債券投資にようやく追い風が吹き始めました。
まだ、東証米国債券ETF(2621)の含み損が70万程度ありますが、おそらく今の勢いだと利下げが行われる頃には含み損が解消されるのでは無いかと楽観的に考えています。
実際に利下げが行われた時に、株価が暴落局面にあれば、債券を売却し、株式を一気に買い集めることが出来るため、投資戦略は成功となる訳ですが、果たしてどうなるか。
8月も債券を握りしめて、相場の行方を見守りたいと思います。