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観照(テオリア)について

目的因を観照することの大切さの前に、観照(テオリア)そのものについて説明することが必要だと思い、エピソードトークを追加いたします。

テオリアはtheoriaで、theory(理論)の語源となっています。「観照=理論」というのが面白いですね。

理論は何らかの目的を実現するための手段というイメージが近代的生活に慣れきった私たちにはありますが、理論を求めること自体が「観照」であり、目的であるということが実に興味深いです。

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小椋佳さんというシンガソングライターがいます。彼はテオリアというCDを1994年に発表しています。

彼はその頃、東大の大学院で哲学の勉強をしていました。シンガソングライターとして成功した後、勤めていた第一勧業銀行を辞めて、音楽の着想を広げることも兼ねて、かねてより勉強したかった哲学を勉強したというのです。

彼がそのCDをまとめたのは、「観照」から得た着想だったのだと思います。

最後に思い出話。私が大学を卒業する時に、卒業祝いだということで、ドイツ語の勉強をしていた仲間の方からこのCDをプレゼントしてもらったことと、そのメロディーラインを懐かしく思い出します。

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