日記/アストル・ピアソラ「ブエノスアイレスの春」

 今回の最初の画像にあるのが「バンドネオン」という楽器です。蛇腹(じゃばら)と呼ばれる段々になっている部分が開いたり縮んだりして音を出すんですけど、側面についているボタンみたいなところが鍵盤の役割となっており、どのボタンを押すかで音が変わります。

 私は昔から「アコーディオン」という楽器に憧れており、こちらはバンドネオンのもとになった楽器のようです。ボタンみたいなところがピアノで見るような鍵盤になったと想像してもらえれば分かります。

 それもこれも私がこのバンドネオンについて知るようになったのは、アストル・ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」シリーズ(?)を聞いてからです。こちらはブエノスアイレスの四季になぞられて4つの曲があり、特に私は「ブエノスアイレスの春」が一番好きです。

 こちらはバイオリン、チェロ、ピアノのトリオで演奏されているブエノスアイレスの四季です。こちらでは春〜冬と順番に演奏されています。

レジーナ劇場のアストル・ピアソラ 1970 https://www.amazon.co.jp/dp/B0011XT9VG/ref=cm_sw_r_cp_api_i_xe-ADb6K8CBQ3

ただ、私が最初にブエノスアイレスの四季を聴いたのはこのCDで、冬→夏→秋→春という順番で演奏されています。四季の順番としてはバラバラですが、個人的に曲の雰囲気で行くとこの順番の方が私は好きです。

 「ブエノスアイレスの冬」は冷酷な風景から雪解けを感じるような終わり、「ブエノスアイレスの夏」や「ブエノスアイレスの秋」はその季節の情景を映すような曲になってます。そして何より私の好きな「ブエノスアイレスの春」は、どの季節よりもロマンチックで情熱的な曲だと私は感じています。

 「ブエノスアイレスの春」が持つドラマチックさで「ブエノスアイレスの四季」シリーズを締める瞬間がとても好きで、どうしてもあの順番にしたくなってしまいます。

 アストル・ピアソラはタンゴ作曲家としては異質の存在ですが、名曲も数々残しています。この記事を読んだ方もこれを機に、何か一つでもアストル・ピアソラの曲を好きなってくれたら嬉しいです。


 ちなみにこれは余談ですが、いつかブエノスアイレスに聖地巡礼のノリで行ってみたいと思いつつ、南米への治安とかの偏見があり少しビビっています。南米へ行ったことのある方、今度感想聞かせてください。

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