日本のトキ飼育施設を制覇しました
トキという生き物をご存じでしょうか?
真っ赤な顔と長いくちばし、真っ白な体が特徴の鳥で、生息地である新潟では県鳥となっています。新潟に行くと、至る所にトキをモチーフとしたキャラクターやマークが目に入ることでしょう。
そんなトキは一度、国内で絶滅しています。その後は中国から譲り受けたトキを繁殖させる取り組みにより、2024年現在、国内では500羽ほどの野生のトキが暮らすようになりました。猛暑が続いていますが、元気にしてると良いですね。
トキの飼育施設
さて、そんなトキを飼育管理し、国内での繁殖に取り組んでいる施設は日本国内に5ヶ所存在します。先日ようやく全ての施設を訪問することができましたので、備忘録として書き残しておきます。
トキの森公園
場所:新潟県佐渡市
訪問日:2019年9月、2020年2月
トキの森公園は新潟県の佐渡島にある、トキの飼育展示施設です。トキの公開展示をしており、飛んだりエサを食べたりという行動を実際に観察することができます。資料室もあり。
トキの森公園のある佐渡島は、野生のトキが生息している国内唯一の場所です。そこら中に居る、というわけではありませんが、たまに近くの田んぼでエサを探している様子が見られます。近づいたり驚かせたりせず、そっと見守りましょう。
多摩動物公園
場所:東京都
訪問日:2019年5月あたり
多摩動物公園。有名な都立動物園ですが、2回ほどしか行ったことがない。当時は関東在住だったのに。。
敷地内にトキの飼育施設は存在しますが、一般公開されておらず、バックヤードで繁殖の取り組みを行っています。そのためトキの飼育をしているということを知らない人も多いのではないでしょうか。(まあ他にも珍しい動物がたくさん居るので、あまり気に留めていないかもしれないですが…)
一般の人が見られる範囲では、ショウジョウトキやクロトキなど、トキの仲間が多数展示されています。
いしかわ動物園
場所:石川県能美市
訪問日:2023年8月
石川県はトキにゆかりのある地域であり、本州最後のトキは石川県で捕獲されたという歴史があります。
トキの野生復帰の候補地として、トキ関連の活動は県として活発に行われているようですね。その中でいしかわ動物園は、他園同様トキの繁殖のための取り組みが行われています。
園内には、トキを一般公開しているトキ里山館と、繁殖のための非公開施設であるトキ飼育施設センターがあります。
出雲市トキ分散飼育センター
場所:島根県出雲市
訪問日:2024年1月
石川県よりも西の地域で唯一、トキを展示している施設です。施設自体は、しまね花の郷という施設の敷地内に位置しています(なんでだろう?)。
施設名にある通り、トキは一ヶ所で飼育せずに、分散飼育という形式で全国5ヶ所に飼育拠点を置いています。これは万が一病気がまん延したときに、飼育個体が全滅するリスクを減らすためです。
また施設近くには学習コーナーや、他のトキの仲間たちが展示されています。
トキと自然の学習館
場所:新潟県長岡市
訪問日:2024年6月
新潟県には佐渡島の他、本土側にも飼育施設があります。
建物の敷地内はもともと学校だったらしく、校舎はトキの生態や歴史、自然との関わりなどを学べる展示施設として利用されています。
周ってみてどうだったか
全国で5ヶ所だけなので、周ること自体はそこまで大変でもなかったです。大体は最寄り駅から徒歩圏内だったり、直通バスが出ていたりするので、免許を持っていない自分みたいな人にも優しいです!(長岡は優しくないので、もうちょっと頑張ってほしい)。
特に観光地である佐渡島や出雲、石川はご飯も美味しかったです。美味しいもの食べるだけのために何度でも行きたいと思ってしまう。
ちなみに期間が空いているのは、某パンデミックがあってしばらく引き籠っていたからです。あと引っ越しとかもして遠征に行けなくて。
おわりに
施設を周りながら、トキという種がこんなにも壮大なストーリーを持っていたとはという驚きを何度も感じていました。かつては日本の空をトキが舞っていた時代があったようですが、最近のトキ飛来のニュースもあり、そのうちかつてトキが舞っていた風景が戻ってくるのかもしれません。楽しみですね。
長岡のトキ学習館以外は交通機関も整備されているので、旅行ついでにふらっと立ち寄るのも良いでしょう。他の動物も楽しみたいという場合は、いしかわ動物園に行くと良いです。動物園に併設かつ、一般公開している施設はここだけなので…。
気力がある方は是非、全国のトキ施設を制覇してみてください!!