件について(改2

Twitterにもはや楽しみはなく、怒りと嗜虐が跋扈している。そろそろ終わりを迎えそうな気もするけど、移る場所もないから皆ウロウロと彷徨う。mixiでもやろうかなんて思ったものの、紹介文書くシステムとかまだ残ってんのかな、昔嫌味ったらしい感じの紹介文ばっか書いてたのを思い出しやめといた。

さて、件について、といっても牛の妖怪のことではない。僕がツイートした内容とほぼ同じことを太田光がサンジャポで言ってた。

小山田さんがやった(らしい)ことは擁護しようのない愚行/犯罪なのは当然のこと。現在の価値観で断罪するのはどうかというのは、小山田さんの暴力行為についてではなく、90年代半ばの露悪的なテキストを今晒し上げて集中砲火することが新たな加害になりうる、という意味である。

しかし、僕も暗に加害者の論理に与している可能性を考える。テキストに誇張があったとしても、加害があったことは事実のようで、その償いが済んでいないのだから、罪が顕在化した今その責を負うのは当然だという主張については、まあそうだなと思う。

一連のことで僕が連想したのはバカ殿。今見れば性暴力そのものでどう考えてもアウトなのだが、あの時代は普通にテレビ放送されてたわけで、それを今の時代にあれは性暴力なので志村けん他プロデューサー放送作家出てこい!となるのかな、と。(志村けんは雲の上で断罪されてるかもしれないが)

あの時代は愚かだった、二度とそのようなことが起こらないようにしよう、と自己を更新していくことが僕は大切に思うが、確かにこれでは加害者の自己精算のみで償いが足りてない。が、その後どうすれば償いになり得るのかはまだわからない。


とまあ、7/19にここまで書いて下書きに置いといたのですが、今度はラーメンズのコバケンに飛び火したみたいで。

もともと招致の時点からオリンピックには反対してたので、今更大火事になってもザマアミロとしか思わないのだが、その火中に自分の好きなミュージシャンが飛び込むのを見るといたたまれない気持ちになりますね。でもここまでいったら、文春でも東スポでも、記録に残ってる媒体で失言(現在の感覚で)した人を残らず糾弾すればいいんじゃないかね、あわよくば松本人志が消えてくれたら最高だなとか嫌な性格が滲み出てきますが、たけしとかさんまやらが消えた後、坂本龍一やサンドウィッチマンなど好きな人もみんな火傷を負うのを考えると、この焼け野原で自分が生きていくのかとやはり暗澹たる気持ちですね。

まあそうなったらオープンなSNSが終了して、アングラなものがまた新しい形で登場するだけのような気がしますね。コーネリアスのシークレットライブ@ルビールーム、入場には秘密の合言葉が必要(僕の敵は誰?とか)みたいな世界は少しワクワクしますが。

ツイートに対してファンでもない全然知らん人が話しかけてくるのも結構恐怖なので、やっぱりオープンSNSがもう時代感覚に合わないんじゃないかと思う。どこかに避難所ないかね。



と、7/22に上記の記事を公開したわけですが、追加で下記の元記事検証がアップされました。(期間限定公開だそう)

自分を恥じましたね。めちゃくちゃ落ち込んでます。僕がコーネリアスを意識的に聴き始めたのは2008年前後なので、すでにネット上には件についての情報があって、小山田さんがいじめっ子でやたらに酷いことをしていたという認識で今の今まで彼の作品を聴いてきたわけですが、ネット上の情報を鵜呑みにしてヤンヤンと上記のように書いてたことって、石を投げた人と大差ないんじゃないかと。マジで恥ずかしいな。というか辛い。

やはりちゃんと考えてる人は違うな。僕はなんとも客観を気取った軽率な文章だ。恥ずかしさに闇が襲ってきそうだ

こういう複雑な感情の時にいつもピアノを弾いてきた。この即興で生まれる響きこそが、僕だ。

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