NOZOMI

長崎→東京→NY。ソプラノ歌手。幼稚園の頃好きだったのは算盤。小学生の頃好きだったのは…

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長崎→東京→NY。ソプラノ歌手。幼稚園の頃好きだったのは算盤。小学生の頃好きだったのはコラム執筆。中学生の頃好きだったのは弁論大会と漫画。中学後半からはずっとオペラに邁進中。引きこもり気味でおうち大好き。おうちが天国!

最近の記事

嗚呼なんて平和で安全なイタリア

さて、イタリアでの生活も板についてきた。 イタリア語もだいぶ話せるようになり、まだまだ語彙や言い回しに不足感はあるものの、普段通りの生活には何ら問題ない。 とにかくイタリアは非常に安全な国で、普通に暮らしていれば、ほぼ危険と無縁と言える。・・・と言えるのも、私の安全感知センサーはNY暮らし(特に最後に一人暮らしをしたハーレム付近)によってちょっとぶっ壊れ気味だからなのかもしれない。ここは死ぬほど安全で平和である。レイプの結末が殺人であることも稀で、誰も銃を持っていなくて、い

    • 1週間でアメリカからイタリアへ引っ越せることが判明

      私は、自分の性格を「猪のよう」と形容することがあります。 視野がめちゃくちゃ狭く、見えている範囲の場所へ突進しがちだから。 それが良い方向へ作用することもあるし、全然良くない方向へ突っ走ることもありますが。。 最近、NYからイタリアへ引っ越しました。 一度イタリアへ旅行に行き、2週間だか3週間をそこで過ごしてみると、 イタリアで勉強したい熱が高まり過ぎて あっもうイタリアに引っ越しちゃお!という気分になり、 そこからイタリアでの引越し先を見つけ イタリア⇄NY往復の航空券を

      • ホイットニーヒューストンを熱唱しながら通院

        自分とは無縁だと思っていた、海外での医療保険のパワーが発揮される時がきた。 ある朝、起床すると、左のコメカミあたりが赤くなっている。 虫にでも刺されたのだろうか、と思い放っておいた。 昼頃には、耳下あたりにしこりのようなものができていた。ちょっと痛い。 翌朝、コメカミの赤みは増して痒くなり、今度は耳下のあたりも腫れて痛い。 なんだこれは、、、 病院に行こうかと思い電話してみたが、「初診料$440です」と言われて、うーん、もう少し様子を見てみますと言って電話を切った。

        • 18年3ヶ月をあとに

          18年3ヶ月を共に過ごしたペンケースとさよならした。 中学の同級生が誕生日プレゼントにくれた、赤いペンケース。 使いやすくて、収納力も抜群で、いつまで経っても壊れなかった。 20年の大台に乗るかと思っていたのに、ある日呆気なく壊れてしまった。 たかがペンケース。されどペンケース。 18年も傍らにあったものが無くなるのは、寂しい。 新しいものを探してはみるけれど、あれ以上のペンケースが見つかる気がしない。 ひとまず私のペンケースはジップロックになった。 そういえば、数年前

        嗚呼なんて平和で安全なイタリア

          ニューヨークで亡きおばあちゃんに出会ったかもしれない話

          しばらく前、イタコな友人を通して亡き祖母と会話する機会に恵まれた。 普段から、十数年前に亡くなった祖母のことを思い出す機会は多く、海外でも見守ってくれていたらいいなあ、なんてことを考えていた。 イタコの友人いわく、祖母はもう次の人生へと生まれ変わる準備に入っており、こうして会話することはもうないかもしれない、とのこと。 それを聞いて、「そんなの寂しい」と即座に思ってしまった。もう祖母は亡くなっているのに、さらに失う悲しみを感じることになるとは。 友人が続けるに、祖母は生

          ニューヨークで亡きおばあちゃんに出会ったかもしれない話

          卵子凍結保存→精子購入→代理母出産というアメリカの可能性

          先日、フランス帰りの友人に会って、フランスのカップル事情やなんやを色々聞いてみた。フランスでは、ほぼほぼ結婚制度と同じだというPAX婚が主流というのは有名な話だが、若い女性が両親に「結婚(PAXじゃない方)しようと思う!」と告げると、「なんで結婚なんてするの?????」という反応だったという話には笑った。(PAX婚だと離婚のとき楽みたい。) 一度結婚・離婚をして、離婚へかかる労力を経験した身としては、確かにもう「なんで結婚するの??」という心理状態になってしまった。女性が経

          卵子凍結保存→精子購入→代理母出産というアメリカの可能性

          理想の声で理想の歌を歌うため

          オペラを歌い始めてから、もうすぐ20年が経とうとしている。 自分でもちょっとびっくりだ。 何が自分をこうさせているのか、全くわからない。 どうしても理想の声で歌いたくて、遥々ニューヨークまで来てしまった。 どんなに練習しても、どんなに難しいパッセージを繰り返し歌っても、理想の声じゃないからなんか違う、なんかやだ、なんか納得いかない、なんでわたしゃこんな声で歌っているのだ?etc.etc....こんな状態が嫌で嫌でたまらなくて、歌が嫌いになってしまいそうで、これはもう死ぬ前に

          理想の声で理想の歌を歌うため

          ジェルネイルオフによりボロボロに割れた爪を治しにサロンに行ったら瞬間接着剤で治された話

          2021年1月、ハッピーニューイヤー気分の私は、数年ぶりにジェルネイルをしようと思い立った。グーグルマップで検索して出てきた、割と近所のロシア系のネイルサロンに行き、100ドルくらいでネイルしてもらった。久々のピカピカなジェルネイルで気分上々。その後、綺麗なネイルにハマってしまったので、もう一度ジェルネイル、そして足のジェルネイルもしてもらった。 ここまではよかった。 その後、流石にネイルのために月々何百ドルもの予算を割くわけにはいかないので、同じサロンでオフしてもらうこと

          ジェルネイルオフによりボロボロに割れた爪を治しにサロンに行ったら瞬間接着剤で治された話

          チップは多め派

          ニューヨークに初めて旅行した時に、友人と3人で食事をする機会があった。3人でランチを食べて、カクテルを飲んで、お会計が$130。ウエイトレスに渡された伝票に、友人が「TIP=$26」と、さらさらと書き込んだ。こちらでは、食事をした際のチップの相場はだいたい20%なのだ。私は想定外の支出の大きさに驚いた。食事代とは別に、1000円近く払うなんて!更に税金も加算されるなんて! おののく私に、アメリカ人の友人は「日本で食事をすると、罪悪感を感じるよ。あんなに安くて、店員さんはあり

          チップは多め派

          Quality of life よりもEnjoyment of life!

          QOLという言葉が使われるようになったのはいつ頃なんだろう。 Quality of Lifeの略だったと思うが、最近の私は、QOLよりEOLを上げることに夢中になっている。 EOLというのは、Enjoyment of Lifeの略で、私が勝手に名付けたものだ。 ニューヨークで楽しそうに暮らす人々は、決して裕福な人だけではない。 むしろ、裕福そうな格好をしていても、しかめっ面で歩いている人は沢山いる。 裕福な人のQOLは高いはずなのに、なぜ? きっと彼らの生活には、「Enj

          Quality of life よりもEnjoyment of life!

          お礼参りに呼ばれた感じ

          この秋に日本に一時帰国した際に、毎度縁切神社にお参りするだけではなく、なんだか新しい名所を開拓したい気分になった。だいたい京都内の興味のある場所には行き尽くしたので、どこに行こうか考えあぐね、やはりここは地元民の意見を取り入れるべきだろうと、友人数人にオススメスポットを尋ねることにした。友人たちが提案してくれた場所はいくつかあったのだが、ひとつだけ共通して勧められた場所があった。伏見稲荷大社である。 私は今回、コンクールのために帰国していたために、観光に残された時間はコンク

          お礼参りに呼ばれた感じ

          ニューヨークとホームレス

          この街とホームレスは、切っても切り離せない関係にある。 この週末は、とても気持ちの良い秋晴れだった。大統領選の結果が出たこともあり、勝者であるブルーステートのニューヨークは喜びに満ちていた。私も、素敵な陽気に誘われて、公園へ散歩に行くことにした。ちょうど紅葉も見たかったし。 住んでいるアパートメントを出て少し歩くと、一人のホームレスの女性とすれ違った。台車に、何かがパンパンに詰まったスーパーのビニール袋をいくつも載せて、比較的小綺麗な格好をしている、アジア系だ。そのビニー

          ニューヨークとホームレス

          縁切り神社つれづれ②

          はじめは好奇心だった。神社の御利益は特に信じてなかったし、先生オススメの絵馬が見られればそれでよいと、初めての縁切り神社訪問に至った。 その神社の名前は、安井金比羅宮というものだった。なんだ、縁切り神社という名前じゃないの。ハタチの時、女友達と二人での弾丸京都旅行で、真っ先に訪れた縁切り神社に少し拍子抜けした。まあいいや。目当ては絵馬。パンチの効いたやつ、頼むよ!と思いながら見学すると、思わず笑ってしまうくらいの呪いの言葉の数々が目に留まった。普通、神社の絵馬と言えば、受験

          縁切り神社つれづれ②

          縁切り神社つれづれ①

           縁切り神社との出会いは、大学時代に遡る。音楽大学に通っていた頃、ソルフェージュのクラスというのがあった。演奏された音を聞き取って楽譜に書き起こしたり、初めて見る楽譜を歌ったり、という授業だ。クラス分けテストがあり、実力ごとのクラスに振り分けられるのであるが、この時にどの先生に当たるかで、出席する楽しみが大きくちがった。  私が入れられたのは、天才と形容するのがぴったりの先生のクラスだった。彼はいつも片足を引きずって歩いていた。もじゃもじゃした頭で目がギョロリとしており、ム

          縁切り神社つれづれ①

          ニューヨーク生活で気に入っているもの

          ニューヨークでの生活も半年以上となり、そのうちほとんどがコロナの影響を受けることとなったが、今日はニューヨーク生活で気に入っているものやことについて書き留めておこうと思う。手始めに、10個ほどあげつらねてみよう! 1. 大容量の大雑把な食洗機 私が住んでいるアパートメント(こちらではマンション=大豪邸なので、日本でいうマンション=アパートメントという言い方になる)には、キッチンに備え付けの食洗機がついている。おそらく多くの住宅に備え付けてある。これはかなりの大容量で、しか

          ニューヨーク生活で気に入っているもの

          noteをはじめてみる。

           以前から気になっていたnoteをはじめてみることにした。気づけば多くの友人が、アメブロからnoteに移行しているではないか。そういえば、1年程前に出会った吉沢亮似のイケメンが、「noteに記事を書きなよ」と言っていたのを思い出した。彼は併せて、「毎日血を吐きそうになりながら仕事してる」と言っていたので、私の中では「note」と「吐血」が結びついてしまい、なかなか始める気にならなかったのだ。その当時、私も彼も辛いことがあった後だったがゆえ、彼はこういった発言をしたのだが。つい

          noteをはじめてみる。