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【小さくて大きな話】


久しぶりに実家のお庭を見てみたら
お気に入りのミニどんぐりの樹林が無くなってた

小さい頃、なんでも拾うこどもで
河原では石ころを拾い、
海では貝をひたすら拾い、
公園に行けばどんぐりを100個くらい拾い…

さすがに虫も出てくるし、
ずっと家にも置いとけないからと、
お庭の花壇巻いた
そしたら小さな芽が出てきて
トトロと同じだ!!!と成長を喜び
小さな芽が、
小さな林になって行って
一緒に成長した感じで大人になってからも気に入ってて、時々眺めてた

父にどんぐりの樹なくなっちゃったんだーと言ったら
大きくなる樹だから、
根が伸びてきて大変だから切った
大変だった
と言ってた

ふーん、まぁしょうがないよね
もうこの家に住んでるわけじゃ無いし
私が庭の手入れするわけじゃ無いし 
仕方ないよね

とすぐ心の中で言った

けど、
しょうがないよね、の前に
ほんとは、1番最初に
【悲しかった】
があった

だから、
いつもだったら何にも言わないで終わるところを
「思い出のどんぐりだったから
悲しいな…」
と、父の隣でぼやいてみた

言ったところでどうにもならないんだけど
心の中のミニのぞみが
大好きだったのに、悲しい!
と叫んでたのがわかったから
言葉にしてみた

これまで言葉にしないで
悲しいとか、怒ってる、とかそういうネガティブな感情を全て飲み込んできたから、
悲しい、と言葉にするだけで
体外に出すだけで
自分の中の小さなのぞみが喜んでるというか、
あ、声聞いてくれてるんだ、と
ほっとしてるのがわかった

ミニのぞみに、
そうだよね、悲しかったよね、
お父さん、全然私の思い出とか知らないんだね、それも悲しいよね、一本くらい残して欲しかったよねー
とか寄り添ってあげる

これまでこういう小さな声を
全無視して生きてきたんだなぁと痛感

これからは、どんな小さな声にも
寄り添って生きていこう

にちの本当に小さなことだけど
自分にとっての大きな一歩だった

#日記
#どんぐり
#ミニ林
#トトロ
#お庭

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