6月26日

少しだけ髪を切ったらなんだかちょっとフラッシュな感じというか、外見年齢が下がったような気がしていて落ち着かない。あまり気に入っていない。どうしよう。

美容室を出て駅までの道を歩いていたら知り合いのベーシストとばったり会った。とても久しぶりだった。一時SNSで体調が良くないことを書いていたので気になっていたのだけど、いまはすっかり元気だそう。良かった。しばらく立ち話をしてこのまま一杯飲みに行きたい雰囲気になったけれど、なんとなくお互いに遠慮してまた今度ゆっくり、と言って別れた。

ワクチンの案内が我が家にも届いていた。ポストはいつも利用する出入り口と逆側にあり心当たりがない限り開けないので、チラシの下の方に埋もれていた。ワクチンについて調べたり考えたりすることをずっと後回しにしていて、でもいよいよ向き合わなくてはいけなさそう。一部のSNSで「みんなどう考えてる?」と問いかけてみたところ、やっぱり反応は様々。ちょっとうぅ、となる言葉もあり、うぅ、となっている。まぁこの手のトピックでは仕方がない。丁寧に返事をしようと思う。これからじっくり送ってもらったリンクなど見つつ考えてみようと思うけれど、自分自身が納得することが一番大切だと思っている。そしてそれぞれの判断を尊重し合うこと。

なんとなく打つ、とか、打たないといけないような雰囲気に押されて打つ、とか、そういうことが一番怖いし嫌だなと思う。

この何日かで本を3冊読んだ。久しぶりのよしもとばなな『哀しい予感』、はじめてのヘミングウェイ『老人と海』、40を過ぎてから盛岡で小さな本屋をはじめた男性の自伝『ぼくにはこれしかなかった』。どれも読みやすいものばかりだったのであっという間だった。言葉を自分の中の湖にちゃくちゃくと蓄えている。ともまつが教えてくれた『TATTVA』という文芸誌も読みはじめたのだけど、面白い。様々な立場のひとの様々なトピックに関する様々な意見や考察が書かれていて、とても勉強になる。文芸誌というものをほとんど買ったことがなかったけれど、浅く広く、様々の入り口に触れることが出来るツールなのだなということをはじめて知って、こりゃいいや、という気持ち。

とか言って、あるひとからの連絡に朝から胃が重たくなるような気持ちでいるいま。ひとりで清々しい気持ちで例えば一日を過ごして、あぁ満たされているなーとか思ったって、それは一瞬にして壊れたりする。外界からの運動によって。だけどだからと言って、外の世界に出ていかないわけにはいかないし、自分ひとりの世界の中にずっと閉じこもって安心安全、ということを望んでいるわけでももちろんない。この間あるひとに白黒だけじゃなくてグレーも受け入れられるといいというようなことを言われた。わたしは白黒ゼロヒャクでどうしても物事を見てしまうところがあるので本当にそうだなぁと思った。説明のつかないことばかりですからね、この世界は。大人になんてなりたくないわ(この間のしいたけ占いに天秤座は大人にならなくていいひとたちですからね、と書かれていた)。

自分の性質。変えられないそれを理解し受け入れ、その上でそれをどう使うか考える。

“You get what you’re given. It’s all how you use it.”

わたしのいちばん好きな歌詞。


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