9月13日

久しぶりに江國香織を選んでお風呂に持っていって読み始めたらお風呂上がりにもベッドでずるずると深夜まで読んでしまい、ようやく眠ったはいいが夜中に目が覚めて時計を見たら3時半だった。そうして眠れなくなったので諦めてまた少し本を読んでまた少し眠った。起きたけれどまだ眠い。

急に秋が来たような涼しさ。というか寒い。

きのうまでお店ではNYのラグやバスマットのブランドのポップアップイベントと受注会をやっており、最終日は駆け込みのお客さんがけっこうあった。とても久しぶりのご近所の奥様が来てくれた。品があってとても素敵な方だ。閉店の頃になって唐突にわたしもバスマットが欲しくなってきて、一枚オーダーしようかなと思っているところ。

相変わらず引越しのことばかり考えている。

何日か前、ナイジェリア人女性作家の『なにかが首のまわりに』という短編集を読み終えた。随分と時間をかけて、少しずつ少しずつ読んだ。正直訳がいまいちで非常に読みにくかったのであるが、それでもとても瑞々しく生々しい表現に心を掴まれた。ジェンダーや国籍や人種や宗教や、様々なバックグランドにより自動的に置かれてしまう立場や境遇をこんなふうに描く手法があるのか、とこの間読んだマチャドの『彼女の体とその他の短編』に通じるものを感じた。バッグに入れて持ち運んでいるうちに破れてしまったのだけど、西加奈子さんの帯も良かった。

その「声」は圧倒的だったけれど、私を脅かすようなことは決してなく、ときに静かに、何より美しく私に語りかけてくれた。「あなたの知っている世界だけがすべてじゃないのよ」と。

『行き止まりの世界に生まれて』というドキュメンタリー映画が気になっているので近く観に行きたい。

何人かの女友達と食事の約束などが急に。みんなわがまま。わがままというか自分勝手というか自由気まま。彼女たちと見ていると不思議な気持ち。だけどそんなものなのかもしれないし、わたしだって大概わがままだし、まぁやっぱりそんなものなのかもしれない。し、きっとそれでいいんだろう。

相変わらず引越しのことばかり考えている。東北に住むミュージシャンの友人が山奥の古民家に近く引っ越すことを計画中らしい。数年かけてリフォームなどし、みんなでキャンプやライブができる場所にしたいと言っていた。いつでも遊びにおいで、と。

コーヒー豆がきのうで終わってしまったから買わなくちゃと思っていたのに買うのを忘れてしまった。困ったな。底にひびが入ってしまい少し漏れるのをごまかしごまかし使っていたフレンチプレスのガラスボール(というらしいことをきのう知った)、単品売りしているのをきのうようやく見つけて注文した。普通に考えたらあるに決まっている。探すのをサボっていただけ。黒ごまプリンにすっかり心酔しており、きのう夜な夜なまた作った。

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