8月25日 『彼女の体とその他の断片』

きのうは午前中に集中して録音ができた。ようやくギターを録れた。あと数フレーズ弾けばOKな気がしている。時間かかった。午後は夕方まで勉強をして、集中力が切れたのでキッチンに降りてゴーヤのカレーとかぼちゃのポタージュを作った。最初はココナッツカレー味のポタージュにしようかと思っていたのだけど、大きなゴーヤが2つもキッチンの台に置かれていた(庭で採れたやつ、ゴーヤの収穫高が半端でない)のでこれはカレーだなと思いレンズ豆と一緒にカレーにして、ポタージュはココナッツミルク味にした。この間オーガニックのクミンシード(クミン大好き)を買ったのでカレーに使ってみたけれど思ったほど風味が出なかった。使い方が良くなかったのか量が足りなかったのか。いつもレシピを見たりせずにイメージだけで料理してしまうので。ちょっと調べる。スープはとても美味しく出来た。野菜は弱火でじっくり火を通せば大抵はちゃんと美味しくなる。スープは特にそれが顕著。

きのうはお豆腐のチョコレートムースとココナッツオイルの生チョコも作った。罪悪感なく食べられるということはとても大切。当面のおやつには困らなそう。本当は間食癖自体をやめられたら一番いいのだけど、集中して作業や勉強などをしているとどうしても何かつまみたくなるので。

キッチンはわたしの気分転換の場であり逃げ場でもある。

そう言えば友達が陽性で入院していたのらしい。SNSなどの様子で調子悪いのかなと思って心配はしていたのだけど、まさかコロナだったとは。だけど何事もなく無事に退院したようで本当によかった。身近なひとがなった話はこれまで一度もなかったのでついに、という感じ。

数日前カルメン・マリア・マチャドの『彼女の体とその他の断片』という本を読み終えた。Phoebe Bridgersがインタビューで勧めていたので買ってみたのだけど、これがもの凄かった。今年読んだ本だとハン・ガンの『すべての、白いものたちの』も圧倒的に美しいと思ったけれど、ハン・ガンが静なのに対してマチャドはより動的。文章そのものというよりもその奥に煮えたぎる熱量を感じるようだった。こんな風にして「物語」を描くことが出来るのかという衝撃。そして節々にはっとするような表現が溢れていてその感性に驚かされるばかりだった。読み終えてからいつの本なのだろうと思って見てみればなんと今年の3月に出たばかりだった(アメリカでは2017年)。他の本も読みたいなと思ったけれどまだ日本語訳は出ていないよう。久しぶりに英語で小説を読むときがきた、のか。表現的な英文ってとても難しくて20代に何度か挫折している。教科書の方がよっぽどすいすい読めた。だけど今回のように特に言葉の表現がすごいと思う本に出会ってしまうと原語ではどう書かれているのかということを知りたい欲求が湧いてくるのもまた確かなので。

とにかく凄かった。これからの人生で何度も読み返したい。そして知らなかったのだけど、エトセトラブックスという出版社から出ていて、フェミニズムに関する本を出している会社なのらしい。最近はフェミニズムについてもいろいろと考えているところだから、他の本もじっくり見てみたい。

ちなみに『彼女の体とその他の断片』に収録されている『リスト』が無料で公開されています。

わたしは未だに画面上で本を読むということには抵抗があるのだけど、蔓延するウイルスの話で、この状況下で無料公開するその心意気に賛同します。ご興味のある方は。訳者後書きも公開されていたので読んでみるといいかも。数少ない良い後書きだと思った(えらそう)。というか、訳書はやっぱり日本語が気になってしまって読みづらいことが多いのだけど、訳もとても良かった。

夜お風呂から出てから映画でも観ようかなと思ったけど、きのうは結局曲の続きをやった。自分のための曲。録りっぱなしになっているデモがいくつかあって、そのうちのひとつを聴いてみたらとても良かった。ゆっくり完成させたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?