7月28日
目が覚めてしまった。明け方。少し飲み過ぎると変な時間に目が覚めてしまうことが多い。そうして大抵の場合もう一度眠りに戻ることはできないのだった。鳩が鳴いている。
きのうはとても久しぶりにBunkamuraのル・シネマに行った。映画でさえ遅刻することがあり(この間の若草物語はあろうことか冒頭を見逃した)それを回避するためと、溜まっている仕事が家だとどうにも集中出来ないので早めに渋谷に出て近くのカフェでばーっと片付け(それにしても世の中のカフェはどうしてどこもあんなに凍えるほど寒いのだろう?)時間が余ったのでBunkamura地下の本屋さんに寄った。昔からとても好きな場所。佐野洋子さんのエッセイを一冊と、携帯用の可愛い歯ブラシを買った。ちょうど欲しいと思っていたからよかった。
映画は『ペイン・アンド・グローリー』。スペイン映画。映画が始まってからスペイン語で映画を観る新鮮さに気がついてこれまでに観たスペイン映画は何があっただろうかと考えたけど思い浮かばなかった。観たことないということはないと思うのだけど。独特のテンポ感や温度感がある。監督の自伝的作品らしい。主人公の母役のガサツなペネロペがとても良かった。あと冒頭で主婦たちが川で洗濯をしながら歌を歌い少し踊ったりするシーンがあり、その自然な描写がなんとも美しく心に残った。
映画のあとは久しぶりに会う友人とごはんを食べた。映画の話や最近の話や、色々。久しぶりだったし人とゆっくり会って話すこともまだリハビリ中なのではじめ少し緊張していて自分でおかしかった。でも飲んでしまえばそんなことはすぐに関係なくなりわたしはよく喋ったように思う。炙ったフルーツトマトにマスカルポーネチーズを乗せた小洒落たメニューが美味しかった。あと胡麻豆腐。
映画に造詣の深いひとだったのでuplinkの訴訟の話もした。わたしは薬物や不倫など個人的な問題と作品とは切り離して考えるべきと思っているけれど、ハラスメントはそれとはまた別の問題だと捉えていて、だけどその線引きをきちんと言葉にすることがずっと出来ずにいてきのうもそこで言葉に詰まったのだけれど、でも話しているうちに後者は社会的構造、自己責任論に関わる問題だから受け入れられない、のかもしれないどうやら、と思った。でももう少しある気がする。引き続き考える。いずれにしてもハラスメントには徹底してノーと言い続けたい。誰かの犠牲や搾取の上に成り立つ芸術を享受したいとは思わない、だけど友人はこれまでそういった作品の恩恵を受けてきている、とも言った、それは確かにそうかもしれない。というかそうだろう。たぶん。いろんな角度から考えなくちゃいけない。
今日29日、18時からWe Need Culture 2度目のWebシンポジウムがあります。シンポジウムって実際何ぞやと正直わたしは前回思いこっそり調べたのであるが、みんなすんなりわかるのだろうか。前回以降の活動報告や、現状と課題、今後取り組んでいきたいこと、などを現場の視点、医学の視点、政治の視点、社会の視点から。有意義な時間になると思います。ぜひご覧くださいませ。
今回わたしは出演はないので家でゆっくり見たいと思います。
SOSもWNCも継続して活動していくことが大切。だからその方法というかバランスを自分もチームも見つけていく必要があるよな、ということを考えている。なんだってそうだけれど。わたしはわたしの出来ることを。
楽しみにしていた本が届き早速読みはじめたらとても良い予感がものすごく、嬉しい。もう6時を過ぎてしまった。やることをやらなくちゃ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?