6月29日 さくらんぼ
ここ最近毎晩ゆっくりお風呂に入れている。湯船の中で町田康の「告白」を呼んでいる。通常の文庫本の2〜3倍の分厚さでなかなか迫力があるのだけど、でも面白いので通常であればぐんぐん一気に読んでしまうであろう本だけれど、この数ヶ月は本当に本が読めなかったのでようやく1/3くらい。でもこの1週間くらいで読書のペースもだいぶ戻ってきたように思う。良かった。
きのうはやっと一日断食を達成した(でも豆乳ココアは飲んでしまった、見逃して欲しい)ので、今日は植物性のみ&ノーカーボ。どうにか。でもちょっと果物を食べ過ぎた。
この時期になると毎年山形からさくらんぼが届く。本当に、本当に宝石みたいだと毎年思う。つやつやできらきらで、きれいに並んだ赤の濃淡。母の幼なじみのくみちゃんが毎年送ってくれる。だけどくみちゃんは数年前に亡くなって、母は連絡はときどき取ってはいたようだけど、いつでも会えると思っていた、と言って会いに行く機会を作らずにいたことをひどく悔いていた。くみちゃんは静かに亡くなったそうで、だけど純子ちゃん(わたしの母)にだけは連絡をしてほしいと旦那さんに伝えていたのらしい。この間祖母が亡くなったとき、わたしたち家族と親戚のおじさんおばさん達とでそんな話をした。自分が死んだとき、あるいは家族の誰かが死んだとき、なにをどうするか。母は別に誰にも知らせなくていいと言った。唯一知らせ手欲しかったのがくみちゃんだったのに、と。
わたしはくみちゃんには会ったことがないけれど、我が家には亡くなった祖父祖母猫の写真と並んでくみちゃんの写真も飾られている。
いまはくみちゃんの旦那さんがさくらんぼを届けてくれる。さくらんぼは、瑞々しくてとても、とても美味しい。
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