うつの症状

がんの再発が発覚する前、それ以上に落ち込む出来事があり、私は人生のどん底にいました。
再発はショックだったけど、すでにどん底だったから落ち込み度はそんなに変わらなかったように思います。
今までなら忙しく仕事しているうちに自然と忘れられてたのに、その出来事は数ヶ月も引きずって心から笑えなくなってました。

・仕事のミスが増える
・一つ一つの動きが遅くなる
・食欲がなくなる
・人との付き合いを避けるようになる
・SNSを見るのがつらくなる
・音楽を聴くのがつらくなる
・好きだったことが楽しめなくなる
・不眠症になる(早朝覚醒)

うつの症状でした。
なんとなく自分でも気づいてはいたけど、周りの人から指摘されて調べてみたら、全て当てはまりました。
好きだったことが楽しめない、それが何よりつらかったです。

私の場合、悲しい出来事を思い出すため、料理ができなくなり、器を見ることさえも苦痛でした。
誰かとおいしいものを食べること、器を見ること、器を集めることが趣味だったのに。

趣味といえば、もともと旅行も大好きだったのに、GoToキャンペーンで楽しそうな人々の報道を見るとまた落ち込む日々でした。

今まで私が楽しんでいたことも、皆が皆そうではない、嫌いな人もいるんだと気づくことができました。

不眠症は大きく4つに分類されるようで、私は早朝覚醒の症状が出ました。
今までは眠りにつくと雷が鳴ろうともサイレンが鳴ろうとも朝まで目が覚めない、嫌なことがあれば寝たら忘れるタイプでした。

それが目覚まし音が鳴る前から何度も何度も目が覚める。
今まではまだ夜中だ!もっと眠れる!と思って二度寝してたのに、まだ朝が来ない、夜が長いと絶望しながら目を閉じる日々が続きました。
そして、ベッドから起き上がる瞬間から嫌な出来事を思い出してしまう。

会社に行けば平静を装って仕事しないといけない。
本当はもう心も体もボロボロで壊れそうだけど会話しないといけない。笑わないといけない。お昼ごはんも食べないといけない。周りに気付かれないように無理やり口に入れて飲み込む日々。
毎日会社に行くだけで精一杯でした。

仕事に集中できる時間が唯一の救いだったかもしれない。でも仕事で小さなミスが増え、作業も遅い。急がないといけないのに急げない。

周りの人の幸せを祝福できない。悩み相談されてもどうでもいいと感じる。

その頃の私は全く優しくない人でした。
もう元気に振る舞うこともやめようと思ってました。
毎日毎日このまま病気で死ねたらいいのにって考えてました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?