天野陽光編第一話
「母さんどうして?」
「貴方なんて生まれてこなければよかったのよ」
「そうだ。そうすれば全てがよかったのだ」
冷たい
遡ること…いや正確にはいつかは覚えていないくらい遡り…
俺の家は4人家族。ちょっと特殊な。離婚して父に引き取られ今の母と…青春鎖がやってきた。そして
「今日からお世話になりますわ。ほら鎖、挨拶なさい」
「はい、母様。よろしくお願いします」
それが鎖と俺との出会いだった。
鎖は俺より4つ下で。弟ができたみたいでとても嬉しかった。だけど…マザコンだった。
「母様ってね…」
口を開けばすぐにそれだ。まあいい、いい子だから。そしてある日。
「実は僕アイドルしてるんだ」
突然の告白。そして
「陽光も来る?」
「えっ?」
こうして俺は縛を知ることになる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?