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Q.リンパマッサージはしたほうがいい?

こんにちは。

のぞみはりきゅう院、はりきゅう師の栢森結希(かやもりゆうき)です。


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本日は前回の続きです。

リンパマッサージははたして必要なのか否かに回答する前に、リンパの構造をお話ししていきましょう。


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リンパ管


一般的に言われるリンパはリンパ系の一部であり、毛細リンパ管に始まり、集合リンパ管を経て、左右の2本の太い本幹(右リンパ本幹と胸管)となり、鎖骨下静脈につながることを前回お話ししました。


毛細リンパ管以外のリンパ管のまわりは平滑筋で囲まれています。

平滑筋とは、血管や胃、腸、膀胱など内臓の壁を構成する筋肉です。

筋肉は3種類あり、いわゆる体の筋肉は骨格筋と呼ばれ、もうひとつは心臓を構成している心筋、先述の平滑筋で3種類です。

骨格筋は自分の意思によって正確に動かすことができますが、平滑筋と心筋は自律神経の支配を受けて動きます


リンパの流れ


つまりリンパ管は軽度ではありますが、自動的に収縮します。

リンパ管の収縮はリンパを送るための最も重要な原動力であり、リンパは一方方向へ流れる働きを持っています。

また、リンパは骨格筋の収縮や、呼吸運動、消化管運動、動脈の拍動などのようなリンパ管の外からの力も、リンパの輸送を促すことが可能です。

出典:内田さえ他『生理学』

リンパの異常


たとえばがんなどの外科手術の後、リンパがうまく流れず排出がされないことにより、浮腫を引き起こすことがあります。

この状態をリンパ浮腫と言います。

一度発症してしまうと進行しやすいため、むくんだところが重くなり、関節が曲げづらくなるなど生活にも影響が及んでいまします。

一般的にリンパ浮腫の治療は、リンパドレナージュや弾性包帯や弾性着衣による圧迫療法、弾性着衣などで圧迫した状態での運動を組み合わせた治療を行います。

このドレナージュは医療行為のひとつですが、「さする」のが基本な手で行うマッサージです。


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さて、医療的な治療が必要であるリンパ浮腫でさえ「さする」治療が基本なリンパです。

それでも健康的な私たちが【痛みを伴う】ようなリンパマッサージが必要だと思いますか?


私は思いません。
リンパを流すためが目的のマッサージであれば、さする程度で十分です。


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次回は、なぜ痛みを伴うリンパマッサージが主流になってしまったのかをお話ししていきましょう!


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はりきゅう師 栢森結希

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