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La La La . . .



『La La La . . . 』(2022)おのだ希


今日、
西村由紀江さんのアルバム
『大地のうた』より
『薔薇』や『Muse』、『かげろう』などを
弾いているとき . . .

鍵盤の『音』の1つ1つに違った『温度』が
あると、感じました。

『温度』が重なり合い流れていくと、
香りになったり、風景になったり . . .
感覚が浮かび上がってきます。

それを曲というのだな、と。

実は『大地のうた』の中の曲は
久しぶりに弾くので、
ちょっと下手でした。

途中で、和音のうちの1音を半音、間違えて
隣の鍵盤を弾いてしまって
元の楽譜の音に弾き直したとき、
あ、温度が違うんだ . . .って感じたのです。


今までも響きが違うのは、体感していましたが
今、温度という言葉がなぜかしっくりきて。
鍵盤の半音の違いが、和音の温度を変えます。


1つ1つ違った温度の、
その重ねの音が集まって、
曲になったときは、また
えも言われない不思議な魅力の温度になって。


話は変わりますが
絵画の中に使われる色も、
暖色(赤系の色)、寒色(ブルー系の色)と
言われるように
1色1色個性ある、温度を持っています。

そして幾千、幾万通りの重ね(混色)から
画家が選んだ色(温度)たちが、
調和して集まって
その絵の魅力の温度を奏でています。


だから絵を観たとき、
温度で感じるんだと思います。
ひとりひとりの体感温で。

この温度は、すき。

この温度は、わたしにはあまり。

とか . . .


音は温度で、色。

音色。

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