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Fascination;魅力とはそれが持つ引力?

「レオン」という映画を見たことがあるだろうか。マチルダ役をつとめたナタリー・ポートマンは当時13歳だった。だが、13歳とは思えないような色気を纏っていた。

「アデル、ブルーは熱い色」という映画に出てくる主人公の一人のレア・セドゥの纏っている雰囲気も観たことがある人にはわかっていただけると思うが、他とは別格なのである。



彼女たちに共通するものは何だろう?                    ここまで人を惹きつけられる人はなかなかいない。それはただ純粋に美しいというだけのものとは次元が異なるのだ。Fascinating、妖艶、底の見えない魅力。引力のようなものすら感じるのである。                     芯の強さのようなものなのだろうか。ブレない芯とその他の不安定要素のアンバランス差が人の心を落ち着かなかくさせるのだろうか。


いつぞやかの現代文の授業で、「不完全なものに人は惹かれるものだ」と先生が言っていた。完全が、完璧が美しいに決まっているだろうと私は当時は考えていた。だが、気がつけば美術館で目にとめるものたちというのは、不完全なものーミロのビーナスのようにーが多かった。恋人は人間性的に欠陥している人もいれば、心や体に何かをかかえている人もいた。それらがたまらなく美しく魅力的ですきだった。




ー魅力とは何か?ー                            

私はその人の魅力や人を惹きつける力というのは不完全さからくるのではないかと思う。(時に不完全さというのは隙という形で上手に意図的に作られてある)   

では私たちが魅力的になるためには何ができるだろうか。私たちはナタリー・ポートマンでもなければ、レア・セドゥでもない。ただの欠陥はそのままでは依然としてただの欠陥のままである。


私たちにできるのは、人に見られているという意識と人に全てを見せてもいいという自信をつけることだろう。  



魅力は見た目の美しさではない。その人が出す引力なのだ。



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