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SNSで他人の心をくじきたい人、罰したい人

今回は不登校と関係ありそうな、なさそうな話を。

私はInstagramを見るのが半ば趣味と化しておりまして、結構だらだらとおすすめ投稿を見がちです。
このおすすめ、というのは人気の動画が次々と紹介されているのですが
最近とても気になることがあります。

いわゆるバズっている投稿というのは、コメントの質がとても悪いのです。

フライパンで簡単にメンチカツを作る方法を紹介している投稿には
「油多すぎませんか?」

(そりゃ揚げ物だからな!!!)

炊飯器で簡単調理のアイディアを紹介している投稿には
「匂いつきませんか?」

(気になるなら鍋使って普通に作れや!!!)

市販の靴にリボンやパールをつけてオリジナルの素敵な靴にする紹介動画には
「すぐ取れませんか?」

(取れたっていいじゃないのよ!!またつけられるんだから!!!)

と、ちょっと考えたらわかるようなことまでいちいちコメントで尋ねるのです。
こういう人たちは一体何を考えてコメントしているんだろう。
いや何も考えていないのか・・・?
わからなかったら考えるとか、調べるとか、自分には合わなそうなら諦めるといった選択を取らずに、他人に丸投げして正解を求める。
それがクリエイターとのコミュニケーションになっている場合ならまだ多少意味もありそうですが、たいてい挨拶もそちらの事情も説明せず
「○○ですか?」
で終わり。
投稿している人はそういうコメントが欲しくて投稿しているんじゃないと思うんです。
「とっても簡単においしい料理ができた」
「自分で素敵なものが作れた」
「きれいな写真や動画が撮れた」
ということを褒めてほしくて、みんなに見せたくて、いっぱいいいね!と言ってもらいたくて投稿しているんだと思うんです。SNSってそういうものでしょ。
そのうきうき・わくわく感を、考えなしの見ず知らずの赤の他人がぶち壊す必要ってなんですか?
これは自分には合わないなと思ったらそっと画面を閉じればいいだけのこと。
投稿主の気持ちを考えたらネガティブなコメントは控えるのがマナーだと思います。

マナーと言えば、もうひとつ。
結婚式に招待された人が着ていく服を選ぶ、というリール動画を見たのですが、その方の選んだトップスが白だったんですね。
確かに、白は招待されている人が着て行っていい服の色ではないでしょう。
私もそう思いました。(思っただけです。)
そして案の定というかなんというか、
「その服は白に見えるので結婚式には着ていかないほうがいいかもしれませんよ」
みたいなことを何十人からもコメントをもらっていたのです。

そりゃね、結婚式に白い服を着ていこうとしている女性がいたら一言いいたくなる気持ちもわかるよ。
でもさ、
「その年齢になるまで常識も知らないなんて恥ずかしい」
「もっと結婚式のマナーを勉強しましょう」
「昔出席した結婚式に白っぽい服を着てきた非常識な人がいたので縁を切ってやった」
みたいな嫌味とともによってたかってマナー違反を指摘するのもまあまあなマナー違反だと思うんですよ。
そういうことを指摘する人ってひとりかふたりでいいんじゃないでしょうか。
「他の人も言っていますが、白はマナー違反です」
って、他の人が言っているので改めて言う必要もないことでしょう。そんなに自分の言葉で赤の他人のマナー違反を指摘することが重要なのか。
仮に見ず知らずの人が見ず知らずの方の結婚式に白いドレスで行ったとして、自分の生活には1ミリも関係ないのですから、本来ならわざわざ指摘することでもないんですけどね。

「誰かに正解を提示してほしい人」
「誰かを罰したい人」
SNSを見ていると、意外とこういう人って多いのかなと思います。
いや、多いのかな?目立つだけ?
「SNSとはそういうもんだ(だから何を言われても我慢しろ、言われたくないのなら発信するな)」
という解釈はとても野蛮で、より良い世界のためにはならないと私は思います。

人類にとってはSNSが誕生してから日が浅いので、100年後
「2020年代のSNSの使い方は野蛮だった」
と子孫に笑われる日がくるかもしれませんね。

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