練習見学に行ってきました

 またまた、野球の練習見学に行ってきました。阪神タイガースの二軍球場、鳴尾浜です。
 今回は、ちょっともたもた出発が遅れて、着いてみたら10分遅刻。いつもは開場を並んで待って、それから入場券をもらって入るところ、この日はそのまま入場口に直行して、券をもらって急いで観客席に上ったら――、既にわんさか人がいました。まだ私は見学を始めて数回ですが、練習見学のお客さんって、いつもこんなにいたっけ……?

 ともかくも、よし、と腰を落ち着けて練習見学に臨みますが、やっぱり、何を・どこをどう見たらいいのかがよく分からない。仕方がないのでちょっと方向を変えて、目に留まった選手の、不調そうなところというか私が施術したくなるところを厳密にではなくぼんやりと確認した上で、〈そこの具合が悪いとどんなフォームになるか〉を研究・把握していくことにしました。これならまだ私の慣れた道、話は早い。
 実際問題、プロの選手なのに、か、プロの選手だから、か、私にはわかりませんが、身体のしんどそうな選手は多い。別に野球に限らず。ずいぶん昔、まだ私がこの仕事を始めてすぐの頃に、お相撲さんに施術させてもらう機会がありましたが、「こんな状態の身体で相撲なんか取ってるのか……」愕然としたことがあります。いまならその状態にも圧倒されずに、もうちょっとちゃんと結果が出せると思うけれど、当時は下手な上にビビってしまって申し訳なかった……と、いまもときどき反省します(まあ、下手なくせにビビらん施術者というのもそれはそれで危険ですが)。

 なので、まあ、野球の選手であっても、見る気で見れば、施術したくなるところはすぐに見つかる。そして〈その部分をかばって動きを作っている〉と想像して、どこに無理をかけていそうか・どこに不自由さが現れているかを読んでいくわけですが……でもこれって、野球のフォームの勉強になっているのかな……。
 いやでも私がこれから野球を始めるわけではないんだから、〈野球のフォーム〉を勉強する必要はないのか。いやでも、とか、1人でぶつぶつツッコミ会議をしながらも、ともかくは近道っぽい最速の行き方で何かしらの学びを得よう、工夫するなら、そこからさらに見方を考えることにしよう、と、居直ることにしました。
 ホントに何にも分からないままじ――っと他人様の動きを見ているのは、私は嫌いではないし楽しいものでもあるけれど、労力的には少々もったいない。シーズン中しか見せてもらえないからこそ、いまは成果を急ぎたい。

 というわけで、この日は、ホームチームの練習1時間半とアウェイチームの練習1時間弱を見せていただきました。そうして思うのは、野球って本当に協力者の要る競技なのだな、ということです。投げてくれなきゃ打てないし・取れないし、打ってくれなきゃ取れない。試合後に選手が、「スタッフのおかげです」とか「コーチのおかげです」と言っているのを聞くことがあるけれど、練習を見ているとホントにそうだな、と思います。コーチの運動量たるや……ずっと投げてたり、ずっと打ってたり、コーチのほうがケガ人リストに載らないものか、心配になる。
 そして、わりとまめまめグラウンドを均す。バスケットボールで床の汗を拭くのは見たことがあるけれど、野球の練習では比較にならないくらい頻繁にグラウンドを均す。ちょっと地面が荒れたらトンボでサッサ。練習メニューを変えますよとなったらトンボでサッサ。これが見ていて気持ちが良い。サッと均される地面を見ながら、良い土なんだろうな、と清々しく思う。

 さて。練習が終わったので、試合を見ない私は退出。出掛けにグラウンドを振り返ると、さっきまで練習着だった選手のみなさんがユニフォーム姿で現れていて、場が一気に華やかになっていました。
 実はこのときの私は知りませんでしたが、この日は有力選手の復帰試合のために満席だったそうです。帰り際、見知らぬ人に譲った私の入場券も、無駄にならずに済んで良かったです。

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