今後は〈身体修整法〉を名乗ります

 私がしている整体の技法・理論のまとまりを、〈身体修整法〉と呼ぶことにしました。身体を修理して、整える整体、ということで。読みは、〈しんたいしゅうせいほう〉です。
 ふだん自分が文章で書くときは〈身体〉と書いて〈からだ〉と読んでいますので、ここだけは〈しんたい〉なのか、と突っ込みたくなりますが、まあ、音節の納まりの都合上……と、いま書きながら思いましたが別に〈からだしゅうせいほう〉でも問題ないですね……。うん、どっちでも良いです、言いやすいほうで。とりあえず漢字は〈身体修整法〉です。
 〈修正〉じゃないところが私的にはミソですが、でもこちらも間違われることが出てくるだろうな、と、想定していますので一応、正しくは〈修整〉です、と言っておきます。って、せっかく命名したノッケからこんなグダグダで良いのかしら。

 20年くらい前にいまの技法の基本ができて、理論が定まるのはそれよりいくらか遅れましたが一応できて、その時点で私のブレーンな方々は「名前を付けろ!」と言ってくれていました。それを「えー、そんなん恥ずかしい……」とうやむやにしてきたのは私自身でした。
 それを今回「付けよう!」と思い立ったのは、表面的・直接的なきっかけは、弟子というか整体セミナー修了者のOさんの話を聞いたためです。
 Oさんがある集まりに参加したところ、参加者の中に整体的なことをしている人が偶然いて、「私は○○をしています」と、技法名を挙げられたそうです。

 技法名を挙げてくれると、具体的なことはわからないまでも、その人がどんなことをしていそうかは想像できる。でも技法名がないとイメージすらできないのだな、と、Oさんの話を聞いていて思い当たったのです。
 そういえば、お客さんの中には「あなたのしていることを何と説明すれば良いの?」と訊いてくださるかたがこれまでにもおられたし、私自身、人に訊かれたときに〈何と説明するか〉は毎度懸案事項だったわけですが、施術の中身を知ってもらうことに一生懸命だった私は、〈とりあえず技法名を言っておく〉という、シンプルかつ便利かつ安直な解決法があることに思い至りませんでした。

 〈私の技法〉を人に使った・伝えた瞬間からそれは〈私だけの技法〉ではなくなって、大袈裟に言えばその説明責任は、使われた人・伝えられた人にも広がるので、その方々の面倒を避けるためにも名前は必要だったのだ……!と、今更ながら知ったわけです。いや、自分で書いてて、ホントにとっても大袈裟ですが。

 そしてもうひとつ、技法名を付けることになった裏面的・間接的な事情としては、みぞおちの施術が納得のいく形でできるようになったことが大きいのだろうと思っています。
 筋肉に施術ができるようになって、それが皮膚にも拡大して、でもまだ何かしら足りないピースがある……と深層で思っていたのが、ようやくみぞおち・自律神経(かどうか厳密にはわかりませんが)にまで施術が及ぶようになって、たぶん、私自身が想定する〈運動系統のひとまとまり〉が施術対象に収まったのでないかな、と思うのです。
 まあ、筋肉のときも皮膚のときも、技術が「完成した!」と思った瞬間には「これで私の技術・理論は完成した!」と確信していた記憶があるので、数か月~数年後にはまた全然別のことを言ってる可能性もありますが、現時点での納得はこんな感じです。

 ともあれ、そのようなわけで今後は、〈身体修整法〉を名乗りたいと思います。
 今後とも引き続き、どうぞよろしくお付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。

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