暑さを憂う

 ここ数日は梅雨状態に逆戻りしての曇り空か雨降りなのでマシですが、今年は早くも6月の時点から直射日光がキツイ……。というわけで、窓に寒冷紗かんれいしゃを吊ってみました。園芸用の、植物に対する日焼け止め用の、黒いビニール素材のペラペラすだれみたいなあれです。去年のことは忘れましたが今年は百円ショップでも売られていますから、世間でも、吊っている人はそれなりに多いのだろうと思います。
 実際、吊ってみると、これが実に涼しい。理想は、窓の外に竹かなにかの簾を吊って、室外で直射日光を遮断することでしょうが、店では建物的にそれが難しい。さらにもし吊れたとしても、強風の日には取り込むとか、面倒くさくはある。
 寒冷紗は室内に吊っているので取り込みは不要だし、窓を開けたときに、風は通しつつも日光は遮る加減がありがたい。窓に貼る曇りガラスシールは窓を開けると台無しだし、白いレースのカーテンは無いよりマシではあるけれど、でも結局は眩しい。今後は黒いレースのカーテンが主流になるんじゃないかしら、なんて想像する。少なくとも私がいまから買うなら黒レースか、いささか貧相ではあっても寒冷紗で済ます。とにかく黒が良い。

 私は店の移転を2020年、コロナ下の夏にしています。そのとき、こまごましたものは自転車でせっせと運びました。線路こっちから線路向こうへ、距離にしたら知れたものですが、当時は、真夏の昼間でも動けていました。でもコロナ明けのいま、特に今年は、動けないだろうな……と切実に思います。
 この違いは移動制限、とりわけ飛行機の減便が大きな要素なのじゃないかと私はアタリを付けていて、たとえば世界的に、飛行機は各国国有1社のみ・1日5便に限るとかすれば地球温暖化も良くなるんじゃないかしら、と、無茶な思い付きをある人に話したら、「飛行機のせいかなあ?」やんわり異議を唱えられました。……飛行機のせいじゃないんかな。

 ともあれ、〈地球温暖化〉という名前がイカン。〈気温公害〉とか〈気候公害〉とかに名前を変えて、〈地球が勝手に温暖化してる〉のでなく、〈人間の活動による公害なんだ〉と示さねばならんのでないかしら、と思っていたら、アメリカの気象予報士がテレビで〈人為的な活動による気候異常〉みたいなことを言って騒動になった、いまはそのかたは気象予報士としての活動はできなくなってコンサルタント業に転職した、みたいな記事をしばらく前の毎日新聞で読んで驚きました。
 〈根拠がないのに、公共電波で人為的とか言うな〉ということなのか、〈根拠があるからこそ言うな〉ということなのか……。
 とりあえず、まだ夏も始まっていないのに30度越えを早々に記録して、これからようやく地獄の8月・9月を迎えるとなると……今年は私、持つかしら、が心配です。そして来年の、お米その他の作物についても。

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