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5月は遅れてやってきた
しばらく、心が硬くなってしまったのか全く動かない。
悲しくないとか、嬉しくないとかそういうことではなくて、心が湧き上がるような感動がない。いや、でも思えば喜怒哀楽もあんまりないかもしれない。
ある意味、不感症と言われればそうなのかもしれない。
何故だろう。原因が全くわからない。
これはnoteを始めた時と似ている。
あの時は頭がいっぱいいっぱいで、なんだか思考に霧がかかったような感じだった。
ただ、あのときと違うのは、思いつめていることも、悔やんでいることもないということだ。
アニメーション映画『魔女の宅急便』で、こんなシーンがある。
ウルスラ「魔法も絵も似てるんだね。私もよく描けなくなるよ」
キキ「ほんと?そういう時どうするの。私、前は何も考えなくても飛べたの。でも、今は分からなくなっちゃった」
ウルスラ「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて 描いて、描きまくる。」
キキ「でも、やっぱり飛べなかったら?」
ウルスラ「描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、昼寝したり、何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ」
私はまだ描けなくなってしまったわけではないが、それも時間の問題かなと思うので、とりあえず、心が動かせるようにジタバタしてみようと思ったのだ。
だが、ジタバタって一体なにをすればいいんだろう。
前々から誘われている、千葉のテーマパークに行ってみる?と考えた。最近、新エリアがオープンしたようなので、ますます混雑していそうで全く気が乗らない。
ふと、会期が始まる前から目をつけていた「デ・キリコ展」に行ってみようかなと思った。行くなら週末ではなく、金曜の夜に行こうと思っていたのだが、金曜の夜はさっさと家に帰りたかったし、足が向かなかったのだ。
ということで、ジタバタしに、金曜日の夕方、会社を出てから上野へ向かった。
行きたくない、帰りたい、面倒くさいという負の感情が、まとわりつき、私の足取りを重くした。
上野方面の電車は、帰宅ラッシュとは逆向きのようで混雑はしていなかった。いなかったのだけど、私は家に帰るための理由を探していた。
お腹の具合が悪くなればいいのにとか、乗っている電車の中でとっても不愉快な思いをすればいいのにとかいう願いも虚しく、無事、上野駅に着いてしまった。
内容については、次回のnoteに投稿しようと思う。
展示は、とても素晴らしかったから。
昨日の美術館からの帰りの電車からこのnoteを書き始めて、ここまで書くのに27時間も要した。
こんなに苦労したのも、初めてかもしれない。
下書きは5つも生み出したのに、どれもひどくつまらなく無意味に感じたのも。
遅れてやってきた5月病なのだろうか。
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