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気付かれなければ意味がないのか

今朝、肌寒くて目が覚めた。
目覚ましが鳴る予定の、1時間半も前だった。

この世に2度寝ほど心地よいものはない。
いつも、2度寝してもいいように、起きる予定の1時間前に目覚ましをかけている。
そのため、まだ夜だったのだけど、これから眠ったら起きられないような気がしたので、目を瞑りながら、覚醒と眠る寸前を行ったり来たりしながら微睡んだ。

目覚ましが鳴って、「あー」と「うー」の中間みたいな唸り声を発しながら起き上がった。歯がボロボロになって抜け落ち、顎関節が外れる夢を見た。

2度寝の代償はとても大きい。
なんでこんなにもだるいのだろう。

伏し目のまま顔を洗い、伏し目のまま朝ごはんを食べて、伏し目のまま着替えて、化粧をしなければならないので仕方なく開眼した。

眼球がじわりとする。
目薬を点しても全然回復しない。

回復しないので、スキンケアをしながら目の周りの浮腫みを取る。
少しだけましになったので、化粧をする。

いつもの順序で一通りの作業をして、鏡で抜けが無いかチェックする。
たまに眉を描き忘れるから。

なんか…化粧する前と変わらなくない?と思ってしまった。

私はしっかりと化粧をする方ではないし、化粧する前と後の顔を見られて、「え?本当にメイクした?」とか「メイクしてもあんまり変わんないね」とよく言われるので、化粧したかどうか分からないなら、していないのと同じじゃないかと思ってしまった。ベースから、仕上げに口紅を塗るまで、30分もかけているのにも関わらず。

いや、でもよく見ると、肌は均一に補正されているし、コンプレックスもカバーされているし、顔の各パーツはやや強調されているのだ。

しっかりメイクした方がいいのかなと思い、目周りを加筆してみたが、会社に行くだけなのにこんなに気合い入れてどうする…と思って、書いたり消したりした。

気づかれなければやっていないのと同じだということって、多くのことに当てはまる。

感謝していても、感謝の気持ちを伝えなければ、感謝していてもしてなくても同じだとか。

気付かれないこだわりを持って描いたとしても、気付かれなければ、描いていないのと同じ、だとか…?

いや、でも、そんなことはないと信じたい。
もし、言ったことしか伝えられないのだとしたら、あまりにも。
あまりにも平坦でつまらない。

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