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『キュビスム展ー美の革命』へ行きたい
国立西洋美術館(東京・上野)で「パリポンピドゥセンター キュビスム展ー美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」が2023年の10月3日から2024年1月28日まで開催されています。
前売り券の方が安いので、チケットの用意はしてありましたが、
11月の現在、なんだかんだでまだ行けておりません。
ですが、1月28日までやっているということなので、
今回は初めて、ちゃんと予習してから行きたいと思います。
この企画展は、キュビスムという、20世紀初頭の芸術運動をテーマとにした企画展です。
キュビスムとは?
キュビスムとは、キューブイズム(立体派)のことで、形態と構成において革命をもたらしたアートムーブ(芸術運動)です。
それまで西洋美術の伝統的な技法だった遠近法や陰影法での表現ではなく、幾何学図形で構成することで平面的に表現しました。
キュビスムの代表的な画家として、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックの名がよく挙げられます。
ブラックのキュビスム最初期の風景画作品『レスタックの家』が、キューブ(立方体)と評価されたことがキュビスムの由来になっていると言われています。
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油彩・カンヴァス
ベルン美術館(スイス・ベルン)
また、キュビスムは絵画だけではなく、彫刻、デザイン、建築、写真にまで影響を与えています。
見どころ
そのキュビスムの始まりから終わりまでを、
全14章に分けて楽しむことのできる企画展となっています。
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前半は、ポール・セザンヌやアンリ・ルソーの絵画、アフリカの彫刻など、キュビスムの多様な源泉を探る「キュビスムの起源」から始まり、ピカソとブラックが2人きりの緊密な共同作業によって全く新しい絵画を発明する軌跡を追います。
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後半では、その後のキュビスムの展開に重要な役割を果たすフェルナン・レジェ、フアン・グリス、ロベールとソニア・ドローネーら主要画家たち、キュビスムを吸収しながら独自の作風を打ち立てていくマルク・シャガールら国際色豊かで個性的な芸術家たちを紹介します。
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また、第一次世界大戦という未曽有の惨事を経て、キュビスムを乗り超えようとするル・コルビュジエらのピュリスム(純粋主義)や、合理性を重視する機械美学が台頭してくるまでを展覧します。
見どころ①:50年ぶりの大キュビスム展、本場パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上が日本初出品
ピカソとブラックが開いた新たな美の扉——初来日作品50点以上を含む約140点を展示する、日本では50年ぶりとなる「キュビスム」の大型展覧会。
ポンピドゥーセンターと国立西洋美術館という日仏を代表する国立美術館の共同企画によって、ついに実現します。
20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの全貌を明らかにします。
東京国立近代美術館で1976年に「キュービズム展」が開催されていました。
京都国立近代美術館へ巡回しており、そのときの目録が残っていました。
見どころ②:ピカソ12点×ブラック15点、初期の代表作で、スリリングな造形実験を追体験
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2人の天才画家によるキュビスムの冒険の軌跡をかつてないボリュームで追体験。絶えず変化を続けながら展開する作品群はすべて第一級です。
なかでもピカソのプリミティヴな裸婦像に衝撃を受けて制作されたブラックの重要作《大きな裸婦》、ポンピドゥーセンターを代表するピカソの傑作《肘掛け椅子に座る女性》は必見です。
キュビスムといえば、ピカソとブラック!と言われるくらいですから、やっぱりこの2人の作品は要チェックですね。
見どころ③:ポンピドゥーセンターの人気作品、4メートルの大作《パリ市》も日本初公開 & 撮影OK
ピカソ、ブラックとは異なるアプローチでキュビスム旋風を巻き起こした「サロン・キュビスト」たちの作品も多数紹介。
なかでも初来日となる幅4メートルにもおよぶロベール・ドローネーの《パリ市》は、ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつです。
会場では多くの作品を撮影することができます(撮影は非営利かつ私的利用の目的に限ります。一部エリアは撮影できません)。
芸術運動には迎合しながらも、サロンへの出品を行う画家をサロン・キュビストと呼びます。
逆に、ピカソやブラックたちのような、特定の画商や画廊主と売約を交わす画家をギャラリー・キュビストと呼ぶそうです。
岡本太郎さんが、パリへ行ってピカソの絵を見たときに「自分が表現したかったのはこれだ!」と感じたそうです。
青の時代のピカソの絵を見た時は思いませんでしたが、キュビスム以降のピカソの作品を見た時に、「自分の描きたいのはこういうことだ!」とビビッときた瞬間があったので、時代を超えて岡本太郎さんと同じことを感じることができてとても嬉しかったです。
西洋美術館の次は、京セラ美術館へ巡回するようなので、京都へ行ってしまう前に一度はいきたいと思います!