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歩みを止めないこと

今日は一日休むつもりだったのに、ほったらかしにしていたあれやこれやを思い出して、うんうん悩んでいたらそのうちに眠ってしまって夜になっていたので、結果的に休めて良かったと思うことにした。

最近、絵を描くことってラテン語を勉強するのと同じことのような気がしてきた。

だから、亡くなって数十年以上経つ画家たちの絵が大きな美術館に飾られて、そちらの方が見に来る人もたくさんいて、でもそれは古典で、新しく時代を切り開いていかないとやっていけないんだという焦りから、色んなものを見ているつもりになって、でもいま作っているものも過去のイミテーションでしかなくて。
イラストやアニメのために行動したり、お金を使ったりすることが当たり前の時代になって来て。
美術って気づかなかっただけで、もうすでに死んでしまったのではないかな。

本当、なんて時代に生まれてきちゃったのだろうと思う。

誰もが芸術品を手に取れる時代が来たのに、そうしない人がたくさんいるのは芸術品にそこまでの価値を感じていないからなのかなとか、必要ではないからなのかなと思うし、日常に芸術を取り入れようと活動した人たちのおかげで、より身近になって価値がなくなったものや、失われつつある素晴らしい技術もあって、進むべきなのか、逆走するべきなのか、よくわからなくなる。

浮世絵っていいなと思って、色々調べたりしていたので、時代とともに失われたものを逆戻りして行くのはどうなんだろうかと思い始めたので、そういう面倒くさいことを考えている。

浮世絵は木版画という印刷方法で刷られていて、独特のグラデーションや色の重なりが美しいなと思っているけれど、「私ってば木版画に手を出す気なのか…」と呆れている自分もいて。

木版画にするなら、もうこれで画材をコロコロ変えるのも辞めたいなとか。
全然手先が器用じゃないのに、手を出して大丈夫かなとか。
1枚描くのにどのくらい時間がかかるんだろうとか。
エアブラシはもういいのかとか。
浮世絵から影響受けているアーティストがもうすでにたくさんいるけど大丈夫かなとか。

結局やってみないとわからないので、やるしかないよと言い聞かせるしかないけれどね。

がんばれ、私。


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