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「日本終わり」は本当?佐藤優さんが25年ぶりのテレビ出演で語ったこと

冬晴れの日、友人二人を引き合わせるランチをしました。一人は今中学生の子がいる、10年来の友人Kさん。もう一人は私が仕事を通して知り合ったMさんで、保育園に通う子がいます。詳しくは書きませんが、Mさんが子どもの進学について相談があるとのことで、それならKさんがぴったり、とランチの場をセットしたのでした。

私は二人の話を聞いていただけでしたが、お会計のときMさんが「今日は私が払います」と言いました。Kさんが即座に「私たちもこうやって先輩たちにお世話になってきたから、気持ちだけでいいよ」。
その日は割り勘となりました。

のどかなランチの話をしたいわけではありません。今週火曜、Business Insider Japanでも連載をしている佐藤優さんが、NHKの「クローズアップ現代」に出演されました。テレビ出演は25年ぶりだそうで、テーマは「2024年の世界と日本」。

パレスチナ問題、ウクライナ侵攻、岸田政権の外交……佐藤さんの独自の視点で語られていて、見ごたえがありました。テレビ出演をしてこなかった理由や心境の変化なども放送の中で語っています(詳細はNHKの見逃し配信や記事をぜひ)。

インタビューの終盤で、佐藤さんが言うのです。
1991年制作のトレンディドラマで2020年ごろにリメイクされたものを見ていて、「日本が貧しくなっていることに気づいた」と。

そこでハタと思ったのが「教育」だと。我々がやってきたことの良かった面も、失敗したと思う面も、次の世代、若い世代に正直に伝えていくと。
私は上の世代から結構助けてもらった。(中略)縦の「贈与の連鎖」みたいなの作れないかなと。そういう大人と学生時代に出会っていると、社会に出てからも大人に対する見方が変わってくると

NHKクローズアップ現代インタビューより

国家や経済のことでなくても、冒頭のランチでの友人の言葉は、誰でもできる小さな「贈与の連鎖」の一つかもしれません。

(2024.1.25)

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