Past Tenses, Part 1 – 過去形が物語ること
英文では、[矢印]や[イコール]にあたる語、つまり verb(動詞)の形を変えることで文章が「いつのことか」を伝たり、文章に何らかの効果を与えることができます。そのように変化した[矢印]や[イコール]の語形は tense(時制)と呼ばれます。
この記事では、Past simple(過去形)について眺めていきます。
Form
語形
Past simple は、大きく二つに分類されます。
Regular verbs
ほとんどの[矢印]は、語尾に -ed をつけると past simple になります。このような変化をする[矢印]を、文法上は regular verb(規則動詞) と呼びます。
Your mom called you this morning. { call + ed }
-ed のつけ方には、いくつか特殊なルールがあります。
まず、語尾が e の[矢印]の場合、付け加えるのは -d だけ。結果的に語尾が -ed になります。
I liked the film. { like + d }
語尾が 子音+y の[矢印]は, y を i に置き換えて -ed を付け加えます。
He cried all night. { cry → cri + ed }
短母音(母音1つ)と子音で終わる[矢印]は、最後の子音を重ねて –ed を付け加えます。
He stopped smoking. { stop → stopp + ed }
ただしこれには例外があって、語尾が 短母音 + r で、アクセントがその母音に置かれていない語は、r を重ねません。
(例:differ = 異なる は前半の dif 部にアクセントが置かれるので、過去形は differed と、ed を付け加えるのみ。)
Their opinions differed.
なかなかややこしいルールもありますね。焦らず徐々に慣れていきましょう。
Irregular verbs
Regular verbs(規則動詞)があるからには、irregular verbs(不規則動詞) もあるわけです。これも英語の面白いところですね。変化の仕方が一様ならすごく楽なのに、どうしてこのような進化を遂げたのでしょうね。興味深いです。
以下に代表的な irregular verb を用いた例文( { } 内は原型)をいくつか挙げておきますが、verb を辞書で調べる時には、必ず regular か irregular かも見逃さないようにしましょう。
I was in hospital yesterday. { be (am, is) }
They were very nice to me. { be (are) }
He did his homework before dinner. { do }
She came to see me out of the blue. { come }
Maggie felt uncomfortable at the party. { feel }
My grandmother lost her purse. { lose }
I said I wasn’t interested in it. { say }
Ms Tylor taught me the joy of reading. { teach }
What the Past Simple Tells
過去形が物語ること
Past simple はどんな情報を運んでくれるのでしょうか。
1. An action or situation happens and finishes in the past
過去に起こり、そして終わってもいること
Past simple は、過去のある時点や期間中に起こり、そしてすでに済んでしまっていることを伝える tense です。
それが過去のことであることを明確に表すため、[場面:いつ](例文下線部)をよく伴います。
I met my husband in 1988.
夫とは1988年に出会ったの。When I was a kid, I walked miles to school every day.
子供の頃、学校まで何マイルも歩いてた。I lived in Spain long time ago.
ずっと以前に、スペインに暮らしていたんだ。
過去の話題であることが文脈などから明らかな場合は、[場面:いつ]は省略できます。
I always enjoyed talking to her.
彼女との会話はいつも楽しかった。(今は彼女と話す機会がない。)He wasn’t very happy in Japan.
彼は日本ではあまり満たされていなかった。(彼は今日本にいない。)
2. Hypotheses (when we imagine something)
仮説(たらればの話)
実際にはきっとあり得ない、あるいは現実とは違う現在や未来を語るとき、past simple を用います。
If he tried really hard, he could find a better job.
ちゃんと本気で臨めば、彼はもっといい仕事に就けるだろうに。
I wish it wasn’t so cold.
こんなに寒くなかったらいいのに。
この用法は、へりくだった丁寧な言い方にも応用されます。
I just hoped you would be able to give me a few advices.
いくつかでも助言をいただけたら幸いなのですが。
これらの用法については、tense 以外の文法的要素も絡んでくるので、ここでは詳しく述べるのは避け、いずれ機会を改めて紹介します。
さて、いかがでしたでしょうか?
完了形や過去形は、不規則な語形変化がたくさんあり、規則的な語形変化にもいろんなバリエーションがあります。その点で厄介な相手ですが、実例に触れることで自信を深めていくことができます。教科書や参考書だけの勉強に甘んじず、リアルな英語に触れてくださね。
それでは、I wish you happy learning!
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