一般参賀と東京と。その1
2月に伊勢神宮に参拝した際、一般参賀へ行くことを決めたその年の5月‥
ゴールデンウィークの真っ只中、宿を確保できるのか不安があったのでお伊勢参りから帰ってすぐに都内の東横インの空室を検索、そこには空室がずらりと並んでいました。
この時期、ビジネス客が少ない事が功を成したようです。
5月2日
動きやすい服と、皇居へ赴くのに失礼がない服をスーツケースに詰めて最寄りにあるJRの駅へ向かいました。
1回ある乗り換えも接続が良く、2時間ほどでJR岡山駅に到着。
新幹線の全列車が停車するこの駅、県内各地と山陰方面、四国方面へのアクセスがよく、なかなか活気があっていい感じの駅です。
急ぐ旅でもないので、しばし駅ブラを楽しむことに。
四国へ向かう特急「しおかぜ」「うずしお」「南風」、山陰方面へのアクセス特急「やくも」、そして東海道地区を走っていた「117系」や「115系」などの往年の車両が、彩りを変えて現役で活躍する姿を見る事ができるホームに降りて悦に入ることに。
鉄分を補充し終え、新幹線ホームへ向かいます。
webサイトでこの日は終日空席が多いのを確認していたので、座席指定を受けず毎時1本(当時)ある岡山始発の東京行き「ひかり」の2号車自由席のレーンに並びます。
発射時刻の20分ほど前に、JR東海所属のN700A16両編成が赤い「ひかり」のサボを灯して入線。
どうやら2号車には私の他10人ほどしか乗らないようです。
2人掛け窓側のE席を確保し、ホーム中ほどにある売店でつまみを2品と酎ハイを2本買い込みE席に腰を沈め一路東へ。
えっ、新幹線で東京行くのに「のぞみ」じゃないの?
とお思いの方、私にとって鉄道は移動手段じゃなくて目的なのです。
鉄オタ同志諸君は「イイね」してくれると思いますが、岡山始発のN700A「ひかり」東京行きは、初速度の遅い旧車両を徐々に卒業させ、「こだま」の本数を減らし区間速度を上げるダイヤで運用するため新大阪までの各駅に停まる「こだま」の役割を成しております。
各駅に停まり「のぞみ」「ひかり」の高速通過を嗜みます。
そして、新大阪から東京の間は本来の「ひかり」運用なので「のぞみ」の通過待ちをし、「こだま」を通過待ちさせるという、なんでしょう「1粒で3度美味しい」んです。
この日は新横浜から3駅先にある「中山駅」の近くに住む友人宅に泊めてもらうので新横浜でお‥
‥降りません。
終点の「東京駅」を堪能しないと。
滅多に来れない東京駅、やっぱりいいですね。
バスターミナルがある八重洲口は先鋭的な外観でワクワクしますし、一方の丸の内口は、「辰野金吾」が積み上げたレンガを纏ったもので、この駅の歴史を感じさせる風情があります。
ひとつの駅で過去、現在、そして未来を感じる事ができ、眺めているとチョット不思議な感覚に陥ります。
東京駅を堪能し、駅構内で軽く食事を済ませる頃には日が傾き始め、そろそろ友人宅がある横浜線中山駅へと向かいます。
東海道新幹線ホームへ行くと何本かのN700Aが入り口を開けて停まっており、一番早く出発する新大阪行き「ひかり」の自由席の乗客となり、新横浜まで20分ほどN700Aを堪能することに。
品川を出発し、いくつかトンネルをくぐり抜けるともう新横浜です。
N700Aに別れを告げ、E233系に乗り換えること10分、中山駅へ到着。
友人宅まで5分ほど歩き今宵お世話になることに。