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イスラエル日記Day44「マズガンの戦い」


歴史の教科書に出てきそうなタイトル
マズガンの戦い

ヘブライ語のマズガンを日本語に訳すと
エアコン

つまりエアコンの戦い。

エアコンをめぐる壮大な戦いの物語。

壮大だけれど一文で説明できる。
つまり、エアコンつけたい派とつけたくない派の戦いということ。
暑がりと寒がりの戦い。

この戦いはウルパンで起きた。

ウルパンの教室ではコの字型になってみんな座っている。
生徒と生徒が向かい合う形。
間を先生が行き来する。

マズガン問題はここで起きたのだけど
マズガンの風が直接当たる人とそうじゃない人がいて
直接当たる人は寒いって言う。
そうじゃない人は暑いって言う。

普通に喧嘩してる2人。
授業中だぞ。

なんだろう、もともと話し方が強いのかな。
勢いが2人でもすごいの。
わたしのおばあちゃんくらいの年齢だと思うお二方。
パワフル。

その場は一旦休戦、
その後授業の休憩がやってくる。
寒い派おばさん、暑い派おばさんがいない間に
隣にいる友だちへ「あの人ほんとありえないわ」
と文句というか悪口というか。ボソボソっと。

いやボソボソではなくハキハキっと。

もちろん日本語ではない。
ロシア語なのでわたしにはわからない。
がしかしわかる。絶対敵対するおばさんのことぐちぐちと言っておる。

ここでわたし、寒がりおばさんに話しかける。
大丈夫?寒くない?ってジェスチャーで。
そしたらおばさん勘違いしたのか
わたしもめっちゃ寒がってると思ったらしく
ほらね!みたいな感じでみんなに主張し始める。

確かにねそんな冷房いらんやろってわたしも思う。
寒がりなのでね。
でもわたしは寒さ対策で上着をちゃんと持ってきている。
上着きたら寒くない。エアコンつけてもらって暑い人は涼んでもらえる。

上手く伝わらなくて、寒がりおばさんの勢いを
加速させてしまったので
ここでわたし、提案してみる。

席変わったらどうですか?って。

寒がりおばさんはエアコンの風当たる場所
暑がりおばさんエアコンの風当たらない場所
に座っていらっしゃったので
普通に席替わったら?って。

そしたらしばらくして、じゃあ席替わろうってなって。
一件落着。

穏やかに行きましょう。
何より授業集中しましょう。

失礼ながら本気で言い争うから
笑ってしまって。
でもわたしが笑ってるのバレて怒られるのも嫌だったので耐えた。

いろいろあるなあ。ウルパン。
面白いな。


どうでもいいんだけどね、
ウルパンってiPhoneで初めて打った時
あるパン
って変換してくれちゃったわたしの優秀で頭の硬いiPhone。
お母さんが あるパン?はい??
ってなってました。

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