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ビニール製ではないのに「ビニール袋」

「ビニール袋」は実はビニールじゃない

ビニール袋と聞くと、多くの人がコンビニやスーパーで有料化された「あの袋」を想像しませんか?そして「あの袋」はビニールでできていると思っていませんか?

実際にはこれらの袋のほとんどはポリエチレンで作られています。ポリエチレンは軽くて、耐水性に優れ、製造コストも低い素材です。袋にも「PE」という表記がされていたりします。が、気づかれていません。。。

そして、いろいろと思い違いをされています

燃やすと有害って思われている

ビニール袋を燃やすことに対して誤解されてることがあります。ポリエチレンは炭素と水素のみでできており、適切な条件下で燃焼させると、主に二酸化炭素と水が生成されます。

これは、天然ガスが燃えることと同じで、特に有害な物質が排出されるわけではないのです。化石燃料を燃焼させると硫黄酸化物や窒素酸化物が排出され環境に悪影響だったりしますが、ポリエチレンの燃焼自体は二酸化炭素と水の生成だけなのです。

循環可能な未来へ

ポリエチレン製の「ビニール袋」は自然分解されにくいという課題があります。なので、きちんと回収して燃焼することで、エネルギー循環が理論上は可能です。回収して適切に処理すれば、発電サイクルに組み込むことができ、リサイクル素材として再利用することも期待されます(埋め立てるよりも燃やしたほうがマシかも?)。

といったビニールではないのにビニール袋について。ポリエチレンという物質でできているのだと知っていただけると嬉しいなと。

物の名前と素材がアンマッチなことがあるので「これってなんだっけ?」と立ち止まって考えてみると面白いものです。

よろしければ音声配信もお聴きください。

追記:おぉ、4年前にも同じような記事を書いてた(苦笑)


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