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教員を志望したことの振り返り

別のところに書いてたモノををリライトします。初めましてのフォロワー様、こんな教員もいてる感じだと知ってもらえたら幸い。

どうして教員してるの?

「どうして教員をしているのか」と生徒から聞かれることが少なくない。どうみても情熱とか熱血とかそんなタイプではないですし、企業で働いた経験があったり、都市部から移住してきたり、まぁ、一般的な教員ではないから興味を持たれるようで。かといって、「どうして」と聞かれると、答えに困るのですが、振り返ってみることに。

この記事を読んで、「情熱」を探そうって感覚なかったなと。そして、教員には「情熱」のあるものを探そうって指導する方が少なからずいるもんだなと。それぞれの生徒には、自分にできることぐらい何かがあるんだから、それをやってみればいいっていうのがボクのスタンスです。

進路選択の振り返り

教育に対しての情熱とか進路選択をする高校生時代には、そんなになかったもんなと。たぶん、これが一番(社会に)貢献できるって感じていたぐらいです。会社に勤めるって感じの人間でもないと思っていたし、わからないことをわかるように伝えることが一番できそうだと思っていて、教育自体に興味はあって、でも、どの学校で教えるんだって考えたときに、高校生時代では選べなくて。だから、とりあえず全部の免許状とれてればいいじゃないかと。結果、「理科を学べて小学校教育課程」を選んだのでした。どうしても理科を教えたいなんて情熱は他の学生と比べたらたぶん無かったな。

でも、そういった環境に身を置くことで、見えてくるものがたくさんあったし、理科的なスキルも上達したし、あれこれ考える時間ができたことはありがたかったですね。卒業後もフワフワしていたボクに非常勤のクチを紹介してくれる恩師がいて、予備校の仕事を紹介してくれた塾講師もいて、企業での実験教室の募集を紹介してくれた同級生がいて、高知へ移住したくて移り住んでからも一時は手放そうとしていた教育の仕事にも出会えて…苦しいことも、もちろん沢山あったけど、「やったらなんとかなる」ぐらいのことはたくさん経験してきたので、乗り越えてきたんだろうなと。

心の拠り所

教育(特に理科)の世界にいようと思ったときに、「理科の内容を俯瞰で理解できている」という自信を心の拠り所にはしています。誰よりも、詳しいというわけではなく、この分野とあの分野はリンクしていて…という関連付けの才だけはあると。そのただ1つ武器だけを頼りに、ほかの足りないスキルを尖らせては自分のものへと昇華させていき、これを繰り替えしてきただけです。

実験教室の運営とか、最初は吐き気しか感じなかったけど、マネジメントのことや予算管理のことを学ぶ中で楽しみを覚えていったわけで。運営に興味なんて微塵もなかったけど、嫌々トライしているうちに力がついて、気づけば楽しくなって…と。あの経験があるからこそ、ある程度どんな組織体でも役立てる基礎は身につけられたなと。あのしんどかったときに、1つだけでも武器があると、「あー、あの感じで身につけたらいいのか」と自分に言い聞かせていた気がする。

やれることをするだけ

最近は、フワフワしていて、悩んでなさそうと言われがちなんですが、ホントは常に悩んでいて、なんとかなるさって解決できるような気がするまで成長しているように感じています。そんなスタンスになれるのは、目の前にあることに取り組み続けた結果であって、その都度その都度、自分の所属する組織体に貢献できることはなんだろうって考えて、自分の形を変化させながら生きてきたからなんだろうなと。はじめは情熱がわずかだったことに対しても、ちょっとずつ育ってきて、情熱って膨らんでいくもんだなという実感はあります。

ボクにとっては、教育というフィールドが一番自分にあうと信じて取り組んできたら、やっぱりそれが一番よかったのではないかなと。社会人を経験する中で派生してきた経験値は、自信を持てた1つの武器から生み出されたものなわけで。こうして毎日のようにnoteに書いていることも「やってたら楽しいし、やってみたらなんとかなるだろう」って感じで取り組んでみたらできるようになったし。そうしているうちに情熱のようなものが少しずつ大きくなってきたわけで。

だから、「やりたいことが見つからないのですが、どうすればいいでしょうか?」と悩んでいるなら、自分でやれそうな小さなことから始めてみて、楽しかったら続けていればいんじゃないのかなと。ボクにとって、教員を志望したきっかけって、「これならできるかな」って思っただけのこと。続けているのは、「これなら続けられるな」って思っているだけのこと。そうしているうちに、教育に対しての情熱のようなものが、指数関数的に増えてきているって感覚です。

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