愛し君よ

のざ

2023年7月5日 20:51

お疲れ様です！
自問自答ガールズ・自学自習部門在籍中の、のざです。

誕生月がやってまいりました。
1日になった瞬間から送られてくる、メールやLINEのお誕生日クーポンの数々……(笑)。
惑わされず、自分の欲しいもの、必要なものを買うようにしたいものです。

6月23日

バイト先の給料日は、毎月25日です。
6月は25日が日曜日なので、23日振込でした。
給料日の数日前から、その日の動き方をシミュレーションします。

給与振込口座から引き落とす
→①奨学金等を支払う口座
→②普段使いの口座
→③靴のために貯めている口座

に分けるため、どう動くのがベストなのか思案するからです。
バイトが休みの日なら、何も悩まないのですがね。

その23日、③の口座に入金して残高を確認したときのことでした。

あれ？
11万円超えてる……？

私の予測だと、7月の給料日になるはずでした。
なんでかなー、とこれまでの振込明細を確認したら、そうか、今月は友の会の積み立て分・5000円も③の口座に入れたからだ！
（積み立てはまた、1月～6月で来年もやりたいな。一年の方がオトクってのはわかってるんだけど、一年は長すぎる）

これは目当ての靴、買えるのでは？
でも本当に、買っていいの？

一目惚れは永遠でしょうか

黒いフラットシューズをオンラインで眺めていて、私の目に飛び込んできたのが、彼女でした。
ゴールドの複雑な形をしたチェーンが目を惹く、美しい彼女。

履けないかも……という不安を抱えつつ、初めてジミーチュウの店舗に行ったら、うっかり履けてしまって、その日はぽっぽと頬を火照らせながら帰ったのを覚えています。
「私にも、あんな素敵な靴が、履けるんだ！」
と。

ジミーチュウといえば、
「美！　派手！　女！　ヒールたっっっか！！」
という素人考えを持っていた私。
確かにピンヒールの靴も置いてあるけど、それはどこの靴屋も同じでしょうに……。

自学自習とはいえ、私も自問自答ガールズの端くれです。
「いやでももっと他の靴も履いてみないとな！」
と思い、

・黒のローファー
・ビットローファー（チェーンだとなおよし）

に絞って試着をしていきました。

素敵な靴は多々ありました。
彼女より、履き心地のいいローファーも。
（ミュウミュウのローファーは、革が柔らかいし、チェーンとパール両方ついててオトク感がありました）
（値段はちっとも可愛くはないが）
（ちなみにみんな大好きグッチのローファーは一ミリも入らなくて店で笑ってしまった）

「百回試着！」
とは言いますが、実際履いたのって10～15足くらいな気がします。
それでも自問自答ガールズになる前よりは、確実に履いてます。
ほら、これまではひとつの店で試着して、その日に決めていたからさ……へへっ。

しかし、どんな靴を履いても、思うのはひとつなのです。
「あの子じゃない」
「あの子の方が好き」
ほぼ一足目のあの靴を試金石として、他の靴をジャッジしていました。
どれほど履き心地のいい靴であっても、それを履いている自分のビジョンが浮かばないのです。

これは、「そういうこと」なのか？
（自問自答ガールズ諸氏においては、この表現で伝わるでしょう）

いやでも、一目惚れしたものを買って、本当にいいのか？
そのためにお金を貯めてきたとはいえ、実際に買うという行動に出るとなると、ちょっと躊躇ってしまいます。
金額が金額だし。

実際、1月に一目惚れして、
「これはエモだから買うの！」
と購入したミュシャのスニーカー、ほとんど履いていないのです。
履く度にかかとがひどく靴擦れして。
脱いだり履いたりが大変なので、試着旅に履いていくのも面倒だし、同じ理由でバイトに履いていくのも嫌。
じゃあいつ履いていくねん？
~~今でしょ~~

一目惚れしたからといって、たくさん履くわけではないのです。
最悪、履かない靴がもう一足増えるの？
10万円超えるのに？

6月30日

そんなこんなで6月最終日。
バイトの休憩中に、スマホでとあるサイトを確認します。

うーん……
だめだったかぁ……。
いや、そもそも連絡来てない時点で、最終には残ってないんだけどね？
三次から一気に絞るんだもんなあ。

という感じでですね、今年出していた長編小説が三次に残れず落選しました。
（そのうちサイト他で公開したら、twitterで告知します）
（BLじゃなければ創作垢じゃなくても宣伝が許されると思っている人）

そのときに、
「ああ、もう買いに行くか」
という気持ちが芽生えました。

それまでオンラインストアを見たり、在庫がどこの店にあるのか確認したりを繰り返していました。
真夏の公募マラソン絶賛開催中で原稿が詰まっているし、note創作大賞に長編をアップしてから行こうかな。
でもそれまでに売れちゃわない保証はないんだよな。
ぐだぐだぐだぐだ……
と、悩んでいたのがスッと晴れて、
「よし、買おう」
という気持ちになりました。

一目惚れはその通りだけど、複数回履いたじゃないか。
ジミーチュウの他のキラキラしたスニーカーや太ヒールのパンプスも履いたけど、やっぱり履いている姿を想像できなかったでしょ？
何のためにお小遣い削ってお金貯めたの？

全部、彼女のためだ。

究極の二択

首都圏で在庫がありそうなのは、銀座の旗艦店と横浜そごう店。
そうです、私が「お金貯めてみよう！」と思い立った、横浜そごう店です。
（一個目のリンクの記事参照）

そごうの店員さんとはLINE交換もして、こないだセールのお知らせもいただきました。
（ちなみにこのローファーは定価販売です）
他の百貨店の店員さんよりも印象がよくて、その人から買うのが一番なのかな、と思いつつ。
けれど、こんな機会はめったにないから、路面店で買いたい気持ちもありました。
銀座だから、そのまま三越に行って、ケア用品を友の会の積み立てから購入できるのも、大きなメリットでした。

どうしようか悩んだ結果、私が電話をしたのは……

7月5日

私は新橋駅に降り立ちました。
博品館劇場に通っていた頃、
「博品館って銀座駅じゃなくて最寄り新橋駅じゃん！」
という事実に気づき、それからは歩くことにしています。
今住んでいるところからだと、そっちの方がラクなのです。

私は路面店での経験と三越での買い物を取り、銀座の在庫を確保しました。
横浜の店員さんには、後日報告とお礼のLINEを送ろうと思います。
路面店での買い物をクリアしたし、次回以降はこだわりなくいけるので、次があるなら絶対あなたから買いたい、と。
（向こうも異動とかあるでしょうけれども）
（そしてナチュラルに「次回」の買い物を考えていることに気づく私）
買った靴を履いてそごうの店舗まで行けるように、事前にご挨拶を済ませておこうかと。

銀座は通りの名前がついていたりして、方向音痴でもどうにかなる街です。
シャネルのお隣にあるということを、道路の掲示板で確認して探しました。

キラキラした建物に入り、名前とローファーを取り置きにしてもらったことを告げます。

出てきた靴を履いて、全身鏡の前へ。

「ああ、ようやくこの子を自分のものにできるんだ！」

という喜びで胸がいっぱいになります。

今日は、あえてカジュアルな格好で行きました。
靴を履いたのが春で、

・オズモーシスのひらひら異素材トップス
・GUのフレアスラックス

という割ときれいめ（当社比）な格好で試着していたからです。
「デニムにTシャツでも全然いける」
と話はしていましたが、本当にカジュアル合わせでも、
「心が躍るなあ」（byパラド）
になるかどうか、最後に確認したかったのです。

・無印のカーディガン（グリーン）
・ユニクロのTシャツ（タイダイ風柄）
・無印のデニムクロップドパンツ
・100均の靴下（黒、ラメ、いちご柄🍓）
※ちなみにいちご柄が好評でした。

というカジュアルスタイルも、びしっと引き締めてくれる感じで似合いました。

この靴の素晴らしいところは、オンラインでも店先に置いてあるときでも美しいのですが、履いているときが一番美しいことだと思います。
自分の足の延長線、というには正直「ジャストフィット！」とはいかないのですが、自分の足そのものが美しくなったように感じます。
（ちなみに今日のためにきちんとすねの毛を昨日の夜剃りました）

バッグもいくつか持たせてもらいました。
ダイヤモンド繋がりで、新作のダイヤモンドスタッズ付きの鞄は、色も一緒でイイ感じではありますが、カジュアルスタイルには合わない。
ちょっと強すぎる。
し、黒の鞄にまるで興味がない。

https://www.jimmychoo.jp/ja/%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0/avenue-s-tote-VARENNESTOTETBR001463.html?cgid=women-handbags-totes#start=1

よかったのはキャンバス生地のトートバッグでした。

めちゃくちゃ今日の格好に似あっていて、
「これ家から持ってきたん？」
って、
「ああ～、自問自答ガールズがよく書いてるのって、こういう感覚かぁ～」
と腑に落ちました。

（でもキャンバス地だとお高いブランドにする必要性が見えなくて躊躇しちゃうんだよね。今初めて値段みたけど）

まぁバッグはひとまず置いておいて、やっぱりこの靴を履くと、胸がぎゅっとなりました。
頬もゆるゆるです。
心だけじゃなくて、身体が
「この子がいい！！！！」
と、叫んでいる感じ。

靴擦れ……たぶん、するだろうな。
でもたいていの靴は、靴擦れして生きてきたからな。
それでもいつかは馴染んで、靴擦れしなくなってきたじゃん。
（ミュシャのスニーカーは例外です。強情なやつめ！）

私はあなたを履きこなすにふさわしい女では、ないかもしれない。
バイトの身だし、だらしないし、歩き方も立ち姿も格好良くないし。
それでも、靴擦れしながらでも、仲良くなってくれるかな？
今すぐは無理でも、近いうちにふさわしい女になるからさ。

（「人間」じゃなくてあえて「女」を使っています。ジミーチュウはなんとなく、「女」である自分を前向きに認めたくなるパワーを感じるので）

ということで、彼女をお迎えすることになりました。

そしてこれからの私たち

三越で友の会満期の手続きをして、そのお金でシューケア用品のお店へ。
クリームとクロスと靴ベラを買って帰ってきました。

ちなみに裏張りはジミーチュウの人が「いらない」と言ったので、それを信用することにします。
一応前方とかかとに革が一枚はってあるので……し、信用したからね！？
マジで頼むよ！？

帰宅して早速、クリームを塗って、防水スプレーでお手入れをしました。
チェーンにかからないように防御しつつ……が難しかったので、今度またどっかの店に行って、クリームで防水できる奴を探します。
オススメあったら教えてください！
よろしくお願いします！！

これを定期的にやるのか～……と考えます。
不思議なことに、「面倒」とはあまり感じませんでした。
いつもの私なら、「いや無理だろ」と放り投げるのに。
だってこれからの生活をともにするパートナーですもん。
彼女は私がケアしないと、すぐダメになっちゃうんだから、しっかりやります。

（ついでにシーバイクロエの抹茶パフェなお財布も今日買ったレザーグッズで週末にでもお手入れします）

最初のお出かけはいつかな？
晴れの日じゃないとダメだよね。
あと休みの日。
バイト先では履きかえるけど、出しっぱなしは埃をかぶるし、ロッカーに鍵がないから、あなたが誰かにさらわれちゃうかもしれないからね。
その辺はあなたの都合に合わせるけれど、どこに行くかは私の都合に合わせてね。
……庶民な行先で悪いんだけどさ、まずは近所のスーパーから、一緒に行ってくれないかな。
慣れてきたら、次は図書館ね。一駅分歩くんだよ。
それを何回かクリアできたら、今度は電車に乗って、素敵な場所へ行こう。
きれいなパフェを食べる店、きらびやかな百貨店、いろんな美を学ぶ美術館……。
そうだ。あなたにぴったりの靴下、新しく買おう。

そして、実家にも一緒に行こうね。
北海道の春だから寒いけど。
あと、母親があなたの出自について
「はぁ？　あんたそんな高いの買って……（絶句）」
みたいな反応すると思うけど、気にせずに、
「私が欲しくて、私のお金を貯めて買ったんだから」
って主張するから安心してね。

これからよろしくね。
マイフェアレディ、愛し君よ。