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おひとり様の洗礼

昔から1人で行動することに抵抗があまりないタイプで。

いわゆるひとり〇〇をよくやる。

映画とか、カラオケも1人で行けちゃう。もちろんご飯も。

最近、気になってるラザニア屋さんがあって、たまたま近くに用事があったので、1人で行ってみたんです。

開店の少し前に行ったんですけど、先頭から女性2人組、男性1人、女の子2人組、でわたし。メニューを渡されて、みんなそれを見ながら開店を待ってました。

開店してお店の中に入ったら、そのお店がカウンター席のみで、6人しか座れない内装で。
キッチンをL字に囲むような感じでした。

Lの短い部分がもちろん2人分の席だったので先頭だった女性ペアが座って、そこまでは良かったんですけど。
Lの長い部分が4人席で、そのまま並び順で行けば、男性、女性2人、私じゃないですか。

でも実際は男性、わたし、女性2人の順で座って。お店の人に促されてそのまま座ったんですけど、というか「こちらです」って言われた時はなんの違和感も持ってなかったけど。

座って、料理を待ってる間に
あっ、この状況、ちょっと気まずいなって感じて。

1人で来たもの同士を隣にするお店側の意図がわたしには全く汲み取れなかった。

ラザニアの熱さに格闘しながら、「1人できたもの同士を隣合わせる」という意図をもって作られた席順なんだと思ったら、なんだかおかしくなってきて。

全然1人で来たし、なんなら周りもこの人たち知り合いじゃないんだよなってことを知ってる状況で、「2人で来た風」は絶対に違うし。

店員さん側は1人もの同士仲良くしてほしいって思ってるのかな、私の友好関係を心配してるのかな、友達はちゃんといるんです。確かに多くはないけれども。

そんな気まずい状況の中、追い粉チーズをかけるタイミングにまで気を遣ってやっと食事を終えた。美味しかった。

私は1人行動が結構多いため、こういったおひとり様の洗礼を受けることはまあ、ある。

ちょっと気まずい思いをしても、1人のラクさを知ってしまっているので私は今後も“ひとり〇〇”のレパートリーを増やしていくだろう。

そんなわたしの中で「ひとり遊園地」は一つの大きな壁でもある。

この前、ラジオでSixTONESの松村北斗がひとりUSJをした話をしていた。
ジャニーズアイドルがUSJに行くのもおおっ、って感じなのに1人で行くなんて、、。すごい強者だ。

松村北斗のイメージはそれまで「イケメンだけど鬼陰キャ」っていう拗らせたイメージしかなかったが、その話を聞いてから「ひとり〇〇の猛者」
として彼を見るようになった。

何がすごいって、彼は「ひとり〇〇」に1ミリも恥じらいがない。

USJの受付窓口で現地でチケット購入しようとしたところ、「なかでお待ち合わせですか?」というキャストに対し、「いや、シングルライダーですけどね」と淡々と言いのける松村北斗。
しかもラジオでは「シングルライダーっていってちょっと気まずくしてやって」とまで言っている。
1人であることを逆手に取り、相手に攻撃までする松村北斗。強い。

私も「ひとり〇〇」をしてるときに恥じらいがあるかと言われると、そんなに感じてないが「ひとりですけどなにか?」というスタンスはとれない。むしろ、目立たないように引きのスタンスに無意識になっていた。

松村北斗恐るべし。
おひとり様の洗礼なるものを彼はものともせず、むしろ好戦的な体制をとる。

バラエティとかで彼の言動を見て薄々感じてたけど、松村北斗、やっぱりやばいやつだった。
しかもあんまり関わりたくないタイプの。
「陰」を拗らせすぎてる。彼の顔の綺麗さが余計にやばいやつ感を助長する。

私は「おひとり様の洗礼」を大人しく受けて、それでも静かにひとり時間を楽しむことにする。



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