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2023夏 西日本を巡る②

これは夏の旅の記録。1日目はこちら。

ハニカム構造のクッションがなければ1日で腰をいわしてたのは間違いない。

2日目 380キロ

あんなに疲れていたのに、今日もきっと長距離移動だろうという緊張感からか未明に目覚めた。6時半にはロビーに下りて、コーヒーを飲みながら仕事のメールをチェック。7時過ぎに夫が朝食のためにロビーに降りてきた。
7時半にはもう助手席におさまっていたと思う。※昨夜の打ち合わせでは9時頃出発予定。
「今日は尾道までいきたいな。」
夫がウキウキと走り出し、私は日没まで宿泊先を検索すまいと心に決めた。

鳥取砂丘


アンダーカバーが外れているので砂丘は上から見ようということになり「砂丘センター 見晴らしの丘」へ。朝日でキラキラと光る砂丘は美しく、早朝のせいか他にお客さんもいなくてとても静かで、リフトも動いていない。そう、出発が早すぎてリフトの従業員さんもまだ来ていない。つまり、砂丘にはこれ以上近づけない。
こういうこともあるよねと、移動しながら程よい見晴らしスポットを見つけて停車。夫婦揃ってジオポイントに目がないので、看板の説明なんかもしっかり読んで堪能した。

境港、ベタ踏み坂を目指す途中、道の駅「神話の里・白うさぎ」に立ち寄った。美味しそうなお菓子があったが、ここも営業時間になる前だったので何も買えなかった。

ベタ踏み坂(江島大橋)

高低差のある橋で、まるで道路が板のように見える。

ベタ踏みかというとそこまででもないようだ。
「今回一番の楽しみだったんだよね!」
夫のワクワクが止まらない。
「もう一回!」
おかわりきた。結局一往復半してやりきった顔をしていた。ここ最近でこんなに楽しそうな夫の顔は久しぶりだ。

中海堤防道路

江島大橋を抜けてすぐ、中海堤防道路へ。と言っても当日はここが観光スポットだと知らなかった私は「なんかすごくキレイなところだよ!こんな景色キレイだと見惚れちゃって渋滞しちゃうんじゃない?」などとアホな感想を言った気がする。

出雲大社

絶景の余韻を胸に一路、出雲大社へ。伊勢とはまた違った賑わいで、やっと駐車場を見つけてお参り。夏の日差しがキツく、遮るものも少なくて大変辛かった。紫外線が強いと湿疹が出てしまうのでささっとお参り。「出雲そば」を狙ったが昼時でどこの飲食店も混んでいた。本当は座りたかったけど日差しが本当にキツくて一刻も早くここを離れたかった。夫も暑い暑い、早く車に戻ってエアコン入れて涼もうと言い、餅系の和菓子も欲しかったが散策できるような気候ではなかった。

山陰から山陽へ

エアコンで体を冷やしながら山道を南下する。
道路以外には何もなく、パーキングにもトイレだけで物販はなかった。他の車とすれ違うこともほぼない。異世界に転送されたかと一瞬わくわくしたが、山陽に入って最初のサービスエリアでたくさんの買い物客を見て現実感を得た。

さてここで宿泊先問題が持ち上がる。夫は
「泊まるのは尾道だとしまなみ海道にアクセスが良いんだけど、福山のサービスエリアに行きたい。」
らしい。妻としては
「じゃ、行きたいところまで行って、遊んでから考えよう。」
と答えるしかない。なんとかなるだろう。

ばらのまち福山

余談だが我が家にはバラが何種類かある。「育てている」と言えるほど手をかけているわけではないが、愛着をもってお世話している。
福山市はバラをシンボルとしていて、福山サービスエリアでも様々なバラグッズが販売されている。夫が以前、仕事でここに立ち寄ってバラ模様のトートバッグをお土産に買ってきてくれた。そこの売場に私を連れて行きたいそうだ。

何年も前のことなので同じ商品はなかったが、紅葉まんじゅうを何種類か入手できた。生紅葉、桐葉菓、おとなの紅葉……なんて楽しいのでしょう。見かけるたびに定番の美味しさと新しいフレーバーがあって飽きない。つい5種類くらい買ってしまう。胃袋は1つなのにね。

宿泊先問題、再び

まだ日没前だったので
「道後温泉まで行って泊まる?」
と夫が言い出した。往復するように明日、四国側からしまなみ海道へ向かっても良いと言う。

私は脳内で最も自身の満足度が高まる回答を導くべく、思考した。

  1. 道後温泉に着く頃には18時を過ぎる。
    夕食を宿で取れない可能性が高い。温泉に入ったらもう買い出しは億劫。

  2. 現在16時を過ぎており、これから予約できる宿は限られる。道後温泉に泊まるなら宿はこだわりたいから次の機会で良いんじゃないかな。

  3. 私はしまなみ海道が楽しみなのに、道後温泉に行くのに一度通る。明日改めて四国側から通っても良いと夫は言うが、私の面倒くさがりな性格考えると「昨日通ったからもう行かなくていいよね」となりかねない。おぉ、これは危険だ。

「島めぐりするとすぐに日没を迎えて暗くなりそうでもったい無い。明るい時間に絶景を楽しみたい!」
夕日のしまなみ海道も美しいと思うが、上記3の懸念が拭えず道後温泉宿泊案を棄却。しまなみ海道は経路ではなく目的地であって、観光したい。

結局2日目は福山でビジネスホテルをとって宿泊。ツインを予約したら「え。シングル2部屋なかったの?」と言っていたので、夫も1泊目の過ごし方を気に入ったようだ。残念ながら今回はシングル2部屋よりツイン1部屋の方が安い。
「そっか。それなら仕方ないね。1泊目がすごく快適だったから、別々でも良かったんだけど。」
事前に予定を立てられるなら宿泊先の選択肢はもっと広かったのだよ。今回はこういう旅なんだから仕方ない。そう、仕方ないんだと自分に言い聞かせて高らかに宣言した。

「それでは今より各自自由行動とする!」

チェックインを済ませて荷物を置くと、互いにカードキーを一枚ずつ持って解散。これから何をするにしても互いに干渉しない。
しかし晩酌とつまみを買いに行ったスーパーで夫と遭遇。そりゃそうなるわな。

2日目はこれでおしまい。
私もツインよりシングル2部屋の方が良かった。

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