真面目な子が優秀とは限らない

 今日は、タイトル通り「真面目な子が優秀とは限らない」ということについて話します。

僕は家庭教師のバイトをしている。その家庭教師で担当している生徒は、しっかりと毎回の授業を聞いてくれとても真面目な子である。

ただ、勉強という分野でいうとお世辞でも優秀とは言えない。毎回授業を真面目に聞いてくれるが、僕が出題する問題にはあまり答えられない。

例えば英語の授業をしているとき、「I という主語につくbe動詞はamである」と説明する。そして、be動詞の練習問題を解く。しかし、問題を解くことができない。僕は、なぜ解けないのかと思った。生徒に、どこが難しいかと聞いた。

すると、その子は「なぜ、Iにはamというbe動詞がつくのか分かりません。」と答えた。

僕は驚いた。その子は頭が悪いというわけではなく、真面目すぎたのだ。

僕が学生時代の頃、「Iにはamがつく」と教えられても何も考えずに受け入れてしまっていた。でも、その子はなぜamがつくのかの理由を考えていたのだ。

なぜ、「Iにつくbe動詞がam」なのかだけを考える研究者ならその子は成功するかもしれない。でも、その子は英語だけでなく数学や国語、社会、理科を勉強しなければいけない。そして、いちいちなぜこれがそうなるのかという理論を考えていては効率が悪すぎる。

こんな経験から僕は、優秀な子というのは真面目すぎる子よりもある程度大雑把な気持ちを持ち、割り切れる性格な子の方が多いかもしれないと思った。ただ、真面目な子は伸び代がある。真面目さに加えて程よい大雑把さを持てれば、誰にも負けないほどの人間に成長する可能性がある。


だから、僕は決めた。その子に勉強を教えるより先に、時には大雑把に物事を考えることの重要性を教えるとということを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?