おまけショート『炭火焼き10年ものをロックで』
「なにそれ、傑作じゃん。」
「だよなぁ!最高の馴れ初めだよな。」
笑いながらジョッキを空ける目を、ちょっとだけ眩しそうに細めた。
お、これはちょっとマジだったんだな。
何か言いたいことがあるときの目だ。
はいはい〜、ご愁傷さま。
職場の同僚が結婚するとかで、もう何度目かの貧乏くじ飲み。
相変わらず、わかりやすいやつ。
+
いわゆる、腐れ縁というやつだった。
大学時代、熱中していたバンド活動。入っていた軽音サークルは他大学も入り交じっていた。
真剣なやつもいい加減な