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野やぎの小説まとめ

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小説・ショートショートをまとめたマガジンです。
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#エッセイ

おまけショート『炭火焼き10年ものをロックで』

「なにそれ、傑作じゃん。」 「だよなぁ!最高の馴れ初めだよな。」 笑いながらジョッキを空ける目を、ちょっとだけ眩しそうに細めた。 お、これはちょっとマジだったんだな。 何か言いたいことがあるときの目だ。 はいはい〜、ご愁傷さま。 職場の同僚が結婚するとかで、もう何度目かの貧乏くじ飲み。 相変わらず、わかりやすいやつ。 + いわゆる、腐れ縁というやつだった。 大学時代、熱中していたバンド活動。入っていた軽音サークルは他大学も入り交じっていた。 真剣なやつもいい加減な

(辛くても)静かな熱を抱いて、踊る。

『それでも、わたしは踊る。』 狭い部屋にメトロノームと鼓動が響く。 体の芯から筋肉の動く音が聴こえる。 指先まで神経の一本ずつをイメージしながら、操作していく。 1.2.3.4... 一つひとつを、動かしては、止めていく。 静かな熱を抱いて、わたしは踊る。 + 夜が開ける前に一日を始める。 変わらない毎日。一日のうち大半を体を造ることに費やすからだ。もしかしたら何でもそうなのかもしれないけれど、ダンスは踊ってないときのほうが長い。 冷蔵庫を開けてミネラルウォ