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フリーレンかわいい。

葬送のフリーレンの世界。
魔王を倒した後の平和な時代って設定。

今と一緒やない?

近代化が進んだから平和って話ではない。
戦争はどこでも起こる。

ただ日本に限っていえば、実は基本的に3つの大きなサイクルで歴史が回っているという仮説。
サイクルを簡単に説明すると、

・織田信長の時代
・豊臣秀吉の時代
・徳川家の時代

この三つで回っている。

僕は歴史マニアでもないし、学校の授業は適当に受けていたので、かなり偏見がある為、鵜呑みにはしないで欲しいけど、

例えば、織田信長が行ったのが南蛮銃の貿易、それを使った戦争のコンサル。つまり輸出。
➝直近で言えば高度経済成長期の日本はトヨタ筆頭の大企業が海外に車を売りまくった。

豊臣秀吉が行ったのは農地改革
諸大名は領国の経営に力を注ぎ、各地で特産物都市の復興。
➝福岡、大阪、愛知、東京など都市開発。(明治終盤?~昭和)

徳川秀康が行ったのは参勤交代(税の徴収)などで藩や州が個々で軍事力を持てなくした。
→給料は上がらないのに税金や社会保険と国の防衛費だけは年々増加。(平成~令和~?)

あとは有名な鎖国もありますよね。
円安すごいから外国人観光客いっぱい来るのに
オミクロン株や水際対策で一時的に外国人の入国禁止とか、、
あとは、ある程度資産を持った個人が日本から海外に移住する時、資産に対して税金が30%掛かるという謎の法律(でも、政治家は裏金を作る)

海外(外)に出すのではなく、日本(内)に縛り付ける。
こういう意味でも鎖国。

つまり、ぼくらが今生きているのはサイクル的に江戸時代。

江戸時代は戦国時代の後、260年間続いたカッコつきの閉ざされた< 平和な >時代。

だから、今と一緒。
かなり曲解で個人的な捉え方だけど、こういう時代がサイクルで回る捉え方は風水の考え方にもある。

さて、ここまでが前置き。


結論:フリーレンは現代の価値観の象徴。

フリーレンには魔法があるから一人で生きていける。

あれ、現代人と全く一緒やない?

例えば、物は昔は貨幣が出るまでは物々交換。
で、今は貨幣すら必要なく、薄いカード一枚持っていさえすれば、Amazonとかで1発ポチれば魔法のように1日で自分の家の前に物が届く。

その他にも例えば、料理は昔は魔法。
魔法を扱うのは魔女。つまり女性。
でも今は、男は奥さんがいなくても、コンビニやレストランに行けば美味しいご飯が速攻で食べれる。
魔法が誰でも使える時代。

人間は基本1人で生きていけない。
だからわざわざ家族を成す。
でも、女性の社会進出が進み、働けば別に男に頼らなくても生きていけてしまう。
圧倒的に1人の方が楽になってしまった、、

人と関わりが減っているからこそ、現代人の恋愛、友愛離れ。
効率化重視の過剰生産性社会ではMBTIやLGBTQで人をラベリング化して国民国家は分断。
知る知らないは置いといて、情報化が進み、フリーレンのように1000年分の情報だろうがネットがあれば誰でも教授できるから、学校行かない不登校児は年々増加。(なんでこれが問題視されているかは関係ないので省略。)

話を戻す。
フリーレンは1000年間生きたエルフで、エルフは長寿。
つまり、死を意識していない

安心安全便利快適になった社会が個々の死生観を欠落させ、人生100年時代とか謎のキーワードが目立ち、死が隣り合わせなんて感覚はそぐわなくなった。
(死生観は人生においてかなり大事なのでまたどこかで書きたい)

しかも、魔族を欺くために普段は魔力を制御している。
日本では出る杭は打たれる。打たれるくらいなら言いたいことは言わない方が得だし、自分の能力をごまかして低く見積もらせた方が生きやすいでしょ。
ひろゆきの切り抜きがヤケに流行るわけ。

そしてフリーレンは無駄が大好き。
過剰生産に嫌気がさし、メンタルやられる人急増中。
今世紀に入って、発達障害と呼ばれる病の多様性が増した。
無駄を極めよう、今こそ仏教、働きすぎず楽に生きよう的な自己啓発本がバカスカ売れ、脱資本主義とかいう思想も生まれはじめた。


という感じで、絵コンテは中世ヨーロッパっぽいけど、
明らかに現代日本の見えない問題を背景にしているようにも思えてしまうこの作品のテーマに据えているのが、、


”人間を知る” = 全くの他人との関わり。


あぁ、アーティストだ。。

アーティストがテーマにするのは社会に訴えたい事。
他者との深い関わりが分断社会の今に重要なテーマ。

分断化が進むのは、国民国家は戦争の為に作られたものだから。
戦争が(少なくとも日本国内では)ない時代、共通の敵がいない時代に国民が分断をしていくのは当たり前。
分断が進めば人口問題に影響するというのもあるが、今やマイノリティの若い自分達が他人と外で連帯を取りづらくなるというのも問題。

荒野を歩くにはスモールなユニットを作る事。
あれ、3〜4人の勇者、フリーレン一行。

そういえば、作中でも一行は色んな街に行って移動してる。
これも一つの社会の歩き方。
定住化は不幸の元って問題もあるしね。


人間はゲノム的にも移動をする遊牧民。
でも、昔は夢のマイホームで今はタワマン、近代社会は人間を定住化させる。
そしたらリモートワーカーとか家で仕事ができるようになり、定住しながらSNSでどこでも外部と繋がりが持てるようになった。

この世界観は80年代にナムジュン・パイクというビデオアーティストがいう「定住する遊牧民」(stationary nomad)

すごい。アーティストはもう何十年も前から今の時代が見えている、、