岡山大学医学部学士編入試験体験記

 以下の文章は、受験当日やその前後に書いた体験記(日記)からプライベートな情報等を削除したりなどして編集したものです。あくまで体験記(日記)なのでお願いします。岡山大学について、また別にまとめた記事も書こうと思います(2021年6月現在書いてないです)。一応、追加合格もらったので、合格者()のリアルな体験を何か感じていただければいいと思います。リアル感出すためにほとんどは当時の文章のままです。文体なども直さないのでご容赦ください。
 結局当時書いた文章から1行のみの削除とシマリスさんのtwitterIDを載せさせていただきました。TOEFLの点数も当時はN点台としていましたが、点数そのものを表記いたしました。(2021/1/10)一部情報として非常にあやふやでかつ問題のありそうな情報を削除いたしました。

以下、本文(当時の文章を編集したもの、段落とかも直しません。)

途中まで書いてて随筆っぽくなってしまった。純粋に試験の情報を求める方は申し訳ない。一方でこの文才のかけらもない文章を読んでリアルな試験の雰囲気を少しでも感じていただけたら良いと思う。

一次試験(書類審査、TOEFL)まで
課題作文は当時ちょうど志望理由書案を添削していただいてた、シマリスさん(@chipmunkdocu)に添削していただいた。快く引き受けていただき感謝いたします。また、課題作文作成の中で岡山大学特異的な志望理由も考え出していただいたのでこれが面接への原動力となった。
TOEFLは3月に受けて、78であった。スピーキングが苦手だと思っていたのにも関わらず、十分な対策ができずこのような点数となった。

試験2日前
(伊丹→新大阪駅間のバスで執筆した)

岡山には前々日入りした。伊丹空港経由で、新大阪駅から新幹線を用いた。
初めて一人でする飛行機旅だったのでなにかと分からないことが多くて手間取った。受験直前は勉強どころではなく、準備が大変だった。私は実家暮らしだが一人暮らしなら尚更だろう。親には感謝しかない。

離陸時は天気が悪いこともあり、また、久々の飛行機の浮遊感を体験し、何かと疲れた。

安定してからは事前に読むつもりでいた本を読んだ。羽生善治9段(本体験記執筆時)の「決断力」である。
この本はすでに他界している祖父の本棚から受験数日前に偶然発見した。私は祖父の影響からか将棋を指すのでなじみ深い本でもあった。
決断力は面接対策として様々な問いへ答えを作っていく段階で私の短所としたところである。そのため、この本は非常に自分にマッチしたし、学ぶことも多かった。

飛行機に乗っている短い時間に全体読み通すことができたたため非常に良かったと感じる。

飛行機が大阪上空を飛んでいる際、大阪の都会具合に驚くとともにこんなにも都市の近くを飛ぶもんかと感じた。
高校の修学旅行ぶりの大阪の日差しは強かった。風はすずしかったので猛暑という感じではなかった。

ここまで書いている間にバスが新大阪駅に着きそうだ……
続きはホテルの中で書くとしよう。

イン新大阪駅
迷いこそしないけれど、迷いそうだなーという感じだった。わからなければ案内所に行って聞く。これが楽ですね。一応新幹線の切符も岡山行くのに1番早いのどれですかーっていって窓口で買いました。一応想定していたのと同じだったけれど、安心ですね。

何するか迷ったけれど、自由席なのではやめに改札通って一番乗りで待ってました。
駅に着いた電車。周りの様子を見てすぐに乗らなかったのが奏功しました…(回送じゃなくても掃除とかあるかなと思った)回送列車でした。危ない危ない。乗ったら笑いものですね
あっ藤井7段が勝ったようですね。流石です。アベマのソフトは信用してませんが、人間相手だと敵なしというか、研究も行き届いてますし、全く形成を損ねませんよね。この年齢でここまで完璧な将棋は誰もさせていないのではないでしょうか。藤井7段相手に定跡を多少はずしにかかってもタイトル戦の時間があれば最善手を見つけてきてしまう感がすごいですね。もちろん本局は研究範囲内だと思いますし、数年前結論が出ていない時代の角換わり同型の変化を研究していた人たちなら一度は類型を見たことがある変化だったのではないでしょうか。

やはり結構疲れますね…コロナの影響もあって飛行機がほとんどなかったのもあるのですが、岡山から地理的に遠い方は前々日入りをお勧めします。


つい、この人医学部の教授だったりしないかとかこの人受験生じゃないかとか考えてしまうのですが(笑)、そんな確率相当の相当の相当低いので杞憂にも程がありますよね。しかも受験者なんてたったの30人ですよw
白髪ちょっとはげメガネ比較的小柄で痩せ形
完全に医者やろとか思いつつ……

岡山につきました。
想像より都会ですね…

岡山2日目

朝だるダル
天気は小雨
朝ごはんを食べ外出、まず下見に向かいました。
大学病院の前に着くバスと中に着くバスがあって、前者しか知らなかったのですが、間違って??後者に乗って病院へ。
至る所に地図掲示板があるので大丈夫だと思いますが、迷いました。病棟の横道から学部の方へ行ったのですが、そうすると試験会場案内がなくて、ちょっと迷いましたが、なんとかつきました。着いてみると誘導が貼ってあることに気づきました。誘導を逆の方に辿ってみると、学部等の入り口もしくは駐車場側からくると誘導が見えるようになってました。病棟の横道から行くのは裏ルートだったぽいですね。結構わかりにくい場所に試験会場があるので一応下見をすることをお勧めします。
帰りは歩いてみましたが、思ったよりも遠いですね。暑い日、雨の日は無理してあるないでバスに乗るのが正解な気がします。駅まで歩きで30分前後といったところでしょうか。

勉強スペースを探しにイオンに…
デカすぎだろ

結局マックで勉強昼ご飯間食をしました。
まじで見る人見る人が関係者に見えてしまう現象ですよねw忙しいお医者さんが11時にマックにいるわけが…いるわけが…ないはずなんですけど…

勉強内容としては、がん微小環境、生活習慣病あたりを教科書見て、あとは自分が苦手な分野をぱらぱら確認していました。

マッマイティービーフオリジナル美味しすぎだろ!!

ホテルに戻りましたが集中力が続かないまま夕食へ…サボテンの弁当美味しすぎ!!

岡山大学は入試傾向的に対策とか結構難しいので、前日は好きなことをしてリフレッシュするのがいいんじゃないかなとも思いました。
私の場合は生憎の雨でなんともいえませんが、天気が良ければ疲れない程度に観光するのもおすすもかもしれません。
まじで勉強できなかった...
面接対策に時間を多少当てました

試験日(休み時間に書いたもの試験後にまとめたものが混在しています)

試験日前日の夜いつもよりも早めに寝ようと23時前には布団に入ったのだが、なかなか寝付けなかった。こうなると2時とか3時まで寝られないのは自分のことなので理解していた。そのため、まあしゃあないかな。目を閉じているだけでも効果があるかなーという気持ちと、経験から寝つきが悪かったりする方が寝起きが良かったりするのでそれを期待しつつ睡眠に入った。アプリ情報だと2時頃に入眠しただろうか。
試験日当日の朝。スマホの目覚まし及びモーニングコールで起きた、モーニングコールで布団を出たのが良かったのか、目覚めは悪くなかったように思う。
ホテルで朝食をとり、8時ちょうどのバスに間に合うように7時45分に部屋を出るように計画して準備しました。
寝癖を心配してシャワーも浴びました。これで完全に目が覚めた感じがします。ここら辺は前日に余裕を持ったプランを立てていたのが良かったのかもしれません。
スーツを着た後鏡を見たのですが過去最高に自分がカッコよく見えてなんだか自信が湧きました。なお、試験が進むにつれ髪型が崩壊(かなりショート、天然パーマのため前髪がくるんくるん)していくので朝のカッコよさは消失しました。もちろん自分は顔面偏差値どんなに甘く見積もっても50あればいいかなくらいなのでなんともw

バス停では、スーツの女性がちらほら、男性は自分以外私服であれれ?と思いました。また比較的高齢の女性がグリコーゲンとかキナーゼとか書いた紙を持っていたので受験生だなーと思いつつ乗り込みました。なお受験生はその女性だけでしたww

前日に下見に行っていたので全く迷うことなく試験会場にたどり着きました。自分がついたときには6-8割くらいの人が既にいたとも思います。

待合室兼筆記試験会場に案内されました。そのときには面接の時刻とかもわかる掲示がありました。

受験者層について
以下、外見等で判断しています。正確性はあまりないと思います。
男女比はほぼ1:1
女性の方が平均的に年齢が若く見えました。受験生の中には社会人、博士か修士くらいの人も散見されました。学部(B4)生も下手したら半分くらいいるかもしれません。
欠席がおそらく2人
男性はほぼスーツにネクタイでした。
女性も一部を除きスーツだったと思います。
名簿のチラ見からおそらく帰国子女もしくはハーフの方が最低2人はいたと思います。
(この情報はなんとも言えませんが...)

試験時間の15分前が入室時刻となっており以降電子機器の使用禁止及び順次、指示や注意点、問題の配布が行われました。

二次試験の構成・感想など
試験監督はおそらく臓器移植医療センター教授

生物学(90分)
3題構成
問題用紙及び解答用紙がホチキス留めされたもの。下書き用紙が配られました。
1武漢におけるの有効再生産数Rtと時期・介入措置についての表を見て考察(200字)
2神経伝達と神経伝導について知るところを記せ(A4一枚)
3免疫チェックポイント分子について知ることを着せ(A4二枚)

1:正直採点基準も何書けばいいかも不明。謎問題。正直悪問だろう。
2:とっつきやすかったはず。私は1番最初にこれから書き始めて40分くらいかけて丁寧に書いた。途中軸索の索の字が出てこなくて焦った。重要なことをそれなりに書いたつもりだが正直どのように採点されるか不明。EPSPなどの単語を使って良いかも悩み、結局使わないことにした。長期増強とかまでには触れるスペースも時間もなかった。ここが採点に入らないことを願う。
3:正直A42枚埋められる人はいないだろう。私は、A4半分前後が限界だった...差がつくならここであろう。ここは単純に自分の準備不足を感じた。
総評:
全体的に差がつかないと感じた。ただし免疫チェックポイント分子の定義が不安な人(私も免疫チェックポイント分子の定義が曖昧であやばいなと思った)、そんなに分量をかけなかったし、嘘くさくて曖昧なことを書いたので、ここが1番差がつくだろう。


科学英語(90分)
総評:簡単すぎる…ただ自分は最後の自由記述がちょっと下手くそだったと感じる。
正直、生命科学の知識があると相当楽で、もはや本文など一切読まなくてもおおよそ何を書いてあるかわかるような内容だった。
1題に30分ずつ、最後の自由記述に30分かける予定だったが、2問目の字数制限で苦しみ(後述)自由記述に時間をかけきれなかった。
2題構成
1.妊婦における胎児の血中遺伝子検査について
2.筋ジストロフィー・鎌状赤血球貧血症を例にゲノム編集について(自由記述あり)
自由記述:ゲノム編集治療におけるこれからの課題(英単語100単語以上)
この100単語というのが厄介で、TOEFL勢なども余程テクニカルライティングに長けてないとこれをまとめるのは結構難しかったと思う。

記述か否かにかかわらず点数は10点と明記(それぞれ記述3問記号2問とかだったはず)
最後に英語の自由記述があるが10点
大問1、2で共に問題の指示に不備があるように感じる問題が1つずつあった。
大問2の最初の小問が字数制限が非常に厳しく感じたが、後に略語を使えることに気づいた...
正直差がつくような問題は一問もなかった。受験者のTOEFLの点数を考えると記述の部分点次第だがみんな90点以上だろう

昼休憩(1時間)

筆記の試験会場で食事をとった。パンを二つ前日に購入しておりそれを食べた。正直後は面接だけなので軽くても重くても支障はないと思う。

昼休憩は入室時間の関係で実質45分である。

面接

私は面接が最初の方だったので、待合室の様子はほとんどわからなかった。
順番の前になると、別階の椅子に連れていかれ、その後面接室に誘導されるタイプであった。
待合室では電子機器の使用は禁止だが、読書等は自由である。


面接の内容など
面接会場は3つで受験番号順に割り振られる。
各会場で面接官は3人である。
入出すると、受験番号と氏名を言って、本人確認の後、着席する流れである。
受験票をずっと持っていなきゃ行けないのがなんか不思議である。

私の記憶では、面接官は受験者から見て、
左:消化器・肝臓内科学教授
中央:女性の方(照合できなかった)
右:小児医科学教授
間違っていたら申し訳ない

面接概要
面接はまず、中央の面接官が2〜5個程度の質問を行い、次に右の面接官がさらに質問を行い、さらに左の面接官が質問を行う形式であった。
時間は15分ほどか

質問内容
中央の面接官から
経歴などを中心とした質問
順番を忘れてしまったが、
①経歴→高校卒業以降の経歴、
高校の時に医学部受験したか?なども聞かれた(推薦書の話などと絡められた)
②併願校の話。まさか面接で聞かれるとは思っていなかった。
「地元の大学に合格したらうちに来ないんじゃないの?」という切り口だったため動揺してしまった。最初はうまく答えられなかったがなんとか岡山大学の志望理由に繋げられた。
③どのようなキャリア・活動をしたいか?大学で学んだことをどう活かすか。
④理想の医師像(右の試験官からだったかもしれない)

右の面接官から
主に医療関係の話題
①患者さんの治療にあたりコミュニケーションがなぜ重要か
②言語的・非言語的なコミュニケーションについてどのようにすべきか
③自己決定権について:患者さんの意見を全部飲むわけにはいかないが医師は何をすべきか
④(確か冒頭で)TOEICの点数が高いことについて英語の学習をどうしたか

全体的に何かしらの本を読んでいれば何かしらの回答のできる質問だったと思います。

左の面接官
新型コロナウイルスについての話題
①(雑談枠か?)おそらく消化器内科の先生だったためか(違っていたら申し訳ない)私の研究内容に興味を持っていただいたようだ。
②新型コロナウイルスについて地元の状況は?(これも雑談枠か)
③新型コロナウイルス検査について
陽性→入院→陰性陰性→陽性の状況において
各段階の検査結果が、偽陽性・偽陰性だった場合に何が原因として挙げられるかと言ったもの
結構答えにくいような答えられそうな問いであった。
色々考えられるしなんでもいいよと言ったような説明や、こちらの答えに対し補足説明してくれた。

思い出し忘れがあるかもしれないが上記のような面接であった。
退室すると、エレベーターに誘導されそのまま帰ることになった。

総括:
非常に良い面接だと感じた。後述の雑談のせいもあると思うが、比較的対話型の面接に感じた。受験生もストレスなく望めるし、面接する側も受験生の本来の姿を見ることのできる面接だと思う。途中雑談に相当するような質問と応対が発生することで、スムーズに面接が進んでいった。また、面接官が積極的に?頷いてくれるため、こちらもある程度安心できたと感じる。
いずれにしろ、本性が出やすいと思う。私は、うまく言葉にまとめられない部分や、ヘコヘコする感じが出てしまった。前者は自分の言葉で話せたとも感じるし、後半は、私自身はそこまで悪いことだと思っていないので、終わってみるとそこまで悪い印象を与えるものではないとは思うが、もう少しうまくできたら良かったとは感じる。これに関しては、私の面接の順番が試験管も疲れてない時間帯であったこともいい方向にはたらいたらいいなor実際に働いた可能性があると思う。


岡山大学二次試験の総括

差がつく要素があまりにも小さいと感じた。
面接点については私は点数の公開がないことと質問内容に一致点があると考える一般試験で面接点がないことから面接点がないと考えている派なのだが、真偽は不明である。
要項を見ても総合的に判断とあるので、まさに総合的に判断されそうだなと感じた。
一方で、一歩引いて考えると、全体としては受験生のポテンシャルが存分に発揮されるような試験・面接であったかなとも思う。真正面からぶつかっていけるように感じたので、受験後はやり切った気持ちが大きかった。
編入を目指す方で、TOEFLの点数がある人は是非挑戦してみてはどうだろうか。筆記・面接が一日で完結することもあるし、上述のようにストレスがほとんどかからないように試験がデザインされていたので、初めて受ける方にはおすすめであると感じた。
一方試験形式の関係から合格を勝ち取るのは相当至難の技であろうと考える。
後、私は岡山大学は本当に最近の医療時事問題を避けてくると予想していたのだが、予想に反して筆記・面接の両方で新型コロナウイルス関連の話が聞かれたため、驚いた。

7/27追記

合格発表

結果は不合格
筆記と待合室の僕の列の人6人中3人の合格者が出ました。ちなみに1番受験番号が早く面接も早い列です。

ということで、なんとなく悲しい試験結果でした。


こういうときはポジティブに考えるのがたぶん大事だと思うので、こう考えていきたい。

僕よりも優先度が高い人が5人いたと。
また、その優秀であろう5人はこれからの試験にいないと

改めて頑張りたい。

20210108追記:2021年年明けに追加合格の電話が来ました。結構夜遅くに電話があり、1日の猶予をいただきました。かなり結構かなりすごくいっぱい悩んだ結果、すでに合格が決まっていた大学に進学することにしました。
辞退者がだれかとかはわからんのですが、合格者がかなり受験番号の前の前に固まっていましたねw

以上です。誤字脱字多めな気がするので気づいたらなおします。

ご意見ご質問は@Noxa_somethingまで。

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