20240627(スーパーチャット論)
本業YouTuberに限らず、アイドルも俳優さんもバンドマンも、お笑い芸人もYouTubeをやる時代である。
実際インターネットが普及して従来の媒体でコンテンツを売るのは難しくなってきているだろうし、大いに結構な話だと思う。エンタメを生業としている人は当たり前だがエンタメで収入を得ているのだから。使える媒体は使ってマネーに換えていかないと、おまんま食い上げになってしまう。
今の推しも、その前の推しも、推し以外の好きな表現者も勿論YouTubeをやっている。
とは言え広告収入だけではいかんせんしょっぱいビジネスなのだろうと思う(やったことないし知らんけど)。でも広告を介してだけでなく、メンシプとかスーパーサンクスとかスパチャとか、直接クリエイターに課金出来るシステムもある。
今日はその中のスパチャ(スーパーチャット)について話したいと思う。
言わずと知れた生配信プログラム内でクリエイターに金銭を送ることが出来る、早い話が「投げ銭」である。コメントを添えて配信中のチャットとして送ることができ、通常の(無課金の)チャットと同じTLに流れるのだが金額に応じて色分けされたアイコンで目立たせて表示され、高額になるとチャット内に一定時間固定表示される。
スパチャ付きのコメントは優先的に拾って読み上げる、というのが配信者の中では殆ど慣習として定着している。そこには勿論お礼の意味が込められているが、金額が高ければ高い程当然配信者のリアクションも大きくなる。
クリエイターがスパチャを受け取る事には勿論何の異論もない。収益を得る為の手段として用意された機能を使っているだけなのだから、そこに異論があろう筈もないのだが、
私個人はスパチャのコメントは拾わなくてよいと考えている。
「スパチャは優先的に拾う」が慣習化している以上、視聴者側がスパチャを投げる動機も、最早「拾って欲しいから課金する」のが定着化しているからだ。
オタクは推しの供給に感謝を示したいから課金するのだと主張するが、スパチャに限っては断じてそんな清らかな動機ではないだろう。
全員がそうとは言わないが、推しを金で釣って構って貰おうという浅ましい思惑が透けて見えている。
私が好んでチャンネルを見ているクリエイターは大体ファン層が女性である。主な年齢は私よりも10~30年下の層だと思う。
端的に言えば「女オタクの食い物」にされている人達だ。
女オタク達はさながらホストに貢ぐメンタリティで、推しからの見返りを求めて競うように金を投げるのである。
これは持論だが、何かを「表現」することで対価を得ることを生業をしているのだから、そんな卑しい欲求を暗に突き付けられて誠意を持って応じなくていい。
疑似恋愛を売り物にした商売ではないのだから。金だけ貰ってガン無視すればいいのだ。
好きなチャンネルの一つである「板橋ハウス」は基本毎日土曜の23時から生配信がある。Xのハッシュタグとチャットから目についたものを読み上げて、それを広げて話をするというスタイルだ。
この板橋ハウスの配信はスパチャを投げられない設定になっている。
おそらく自分達が本当に面白いと思ったコメントだけを拾うためにそうしている。毎週1時間やっているのだからスパチャを受け付ければそれなりの収入になる筈なのに、敢えてそれを放棄してまで。
私はその姿勢をとても好ましく思っている。
そして「スパチャ貰ったら拾わなくてはならない」という訳の分からない風潮が定着してしまった事を気持ち悪いなぁと思っている。スパチャはあっていい。それでクリエイターの懐が存分に潤えばいい。
だけど義理に思って拾う必要は無いと思う。相手は勝手に好きで投げてるだけなのだから。
「スパチャは拾わなくていい」と声を大にして言いたい。
※みんなのフォトギャラリーから、J-Workoutさんの画像をお借りしました。ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?