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インテル共同創業者のゴードン・ムーア氏が死去--「ムーアの法則」提唱者

 インテルの共同創業者、ゴードン・ムーア氏が死去した。インテルとGordon and Betty Moore Foundationが24日、発表した。94歳だった。

 ムーア氏は「ムーアの法則」の提唱者として知られる。1965年に、「半導体集積回路のトランジスタ数は毎年2倍となる」と予測。1975年にはこの予測を修正し、「次の10年、2年ごとに集積回路上のトランジスタは2倍になる」とした。チップのテクノロジーが指数関数的に成長し、電子機器の高速化、小型化、低価格化が絶えず進むというアイデアは、半導体業界が飛躍する原動力となり、日常的に利用される数多くの製品にチップが普及する世界への道を切り開いたとインテルは説明している。

 近年では、ムーアの法則は終焉を迎えるとの議論もあった中、各社による2nmプロセス製造やその先を見据えた取り組みなども見られ、「ムーアの法則は続く」と予測する声もある。

 ムーア氏は1968年7月、同僚のロバート・ノイス氏とともにインテルを創業。1975年までエグゼクティブバイスプレジデントを務め、1979年に会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。1987年にCEOを退任。1997年には名誉会長に就任。2006年に退任した。

 ムーア氏とノイス氏はインテル創業前、フェアチャイルド・セミコンダクターの創業に参画。拡散型シリコントランジスタの初の商用生産を目指す取り組み、そしてその後、世界初の集積回路の商業生産に向け、中心的な役割を担った。

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