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014 じゃん?

言葉の乱れは留まるところを知らず日本語どこへやら?
私は大宮生まれ、後に横浜だったので東京・埼玉県の旧武蔵の國いわゆる武州弁に乗っかった相模弁です。
この10年ほどで横浜から湘南にかけての方言「じゃん」が全国を席巻し、まるで標準語のようになりました。
テレビドラマから聞こえる「じゃん」がとんでもないところで使われていて(まっ、私も生粋の「じゃん」じゃないにしても40年以上使っているので)いやいや、そこで「じゃん」は使わないでしょと思うことが「じゃん」全体の3割ほどあります。
それが笑えないところまできました。
 
元々「じゃん」に敬意は含まれておらず、いわゆるタメ口です。
上から目線と取られることも少なくありません。
東京弁(武州弁)でいうところの「だろ」「だろう」です。
標準語の「でしょう?」に当たります。

「じゃん」は文を短くするためのものです。
すなわち「よ」「ね」「の」などの代わりには使いません。
しかし、通常使わない会話にまでドラマでは使われています。
だから、横浜で実際に使っている「じゃん」とテレビから流れてくる「じゃん」はかなり別物。
差別だのなんだの言われるのであまり書きたくないけど「タメ口」なので流行に乗って女性が使う場合は慎重にすべきかな。

茨城はいばらきか?

最近の流行りとして「濁点抜き」も気になります。
子どもの頃、いばらぎは県名でいばらきは大阪の茨木市だと吹き込まれました。
きっと、大宮近辺ではそう信じている人が少なくないと思っています(個人の感想です笑)。
正確にはいばらきけんかもしれないけど、そんな目くじら立てて濁らない!って主張する問題かぁ?とも思います。
幼少期から慣れ親しんでいるので「いばらぎ」のほうがカワイイ。

群馬県の武尊山。
スキーをする方は玉原(たんばら)があるからご存じかな。
連山が多い北関東の中でも孤峰でとても美しい山です。
ふりがなは「ほたか」と濁りません。
アルプス1万尺という童謡、大昔の黄ばんだ古い楽譜を引っ張り出すと「やり、ほだか」とあります。
ほたかは群馬、ほだかは長野、みたいな区分けをしていました。
山ついでに、白馬岳、大天井岳、金峰山も調べてください。
山のように愛称が出てきます。
親しみを込めて、と思えばたくさんの別名・あだ名も納得!

まぬかれる

戻します。
最近テレビから流れてくる言葉「まぬかれる」
「危険を免れる」
本来、まぬがれると濁ります。
テレビではここ数年、濁音ではない言い方が幅を利かせています。
何でも濁らなくというのは考え物です。
これまでほとんどの日本人が「まぬがれる」と発音していたものを室町時代に戻して濁点抜いて「免れる」か「招かれる」か分からなくなる・・・

ファストは何語?

カタカナ英語も難敵。
10年ほど前にマスコミがファーストフードをファストフードと言い換えるようになりました。
Fastをファストと読むのはドイツ語読み?
ファストファッションなどこれまでファースト・・・で通っていたのが一気に代わりました。
業界団体が名称変更せざるを得ない事態になりました。
ファーストは間違い、ファストが正しいと言い出す人まで現れました。
もし正誤の判断なら「ワークマン」と「ウォークマン」も修正すべきです。
結局、英語の発音を日本語にすることに無理があります。
だから、慣れ親しんできた言葉を変える時はとても慎重にすべき。
さらに、修正ならまだしも間違い方向に変更って・・・
テレビ最大の目的である「正しく伝える」を無視してどうする?

半クエ

JKから始まった?NHK命名の「半クエスチョン」
大学教授、テレビの解説者・・・だれもかれも半クエ。
「ガザ?北部?を制圧?した?イスラエル?・・・」
よっぽど自分の言葉に自信が無いのか・・・
これが悪いから?
何でもかんでもクレッシェンドにするケツ上がりになりました。
無能をさらけ出す「半クエ」じゃなく、半端にケツアクセントにしてみました、ということ?

トイレの紙は神か?

NHKでは神のアクセントは「み」
これは「紙」にしか聞こえない。
テレビから聞こえてくる「はし」は全て「し」にアクセント。
「橋」も「端」も「箸」も同じ。
 
明治34年の唱歌「箱根八里」の歌詞は知ってても意味はわからない。
能狂言の言葉が理解できないように、長い時間とともに言葉の変化はおこります。
しかし短期間で強引な変更はいかがなものか?
 

アナウンサーよ、日本語に目覚めよ!

日本語を取り戻せ!

最後までお読みくださりありがとうございました。
来週から真面目に書きます(笑)

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