トーキング・テーブルの一年が終わりましたぁ! by タナカ
先週、一年間継続した月一企画の《トーキング・テーブル》が終わった。
毎回テーマを設定をして、それぞれが自身のなかに漂う想いを口にして人前に晒してみる。また参加者同士の対話を引きだす目論見の企画だった。なかなかざっくばらんに話をしてはくれないのでは、と考慮してタナカによる導入のプチトークから始めるのを通例にしていた。それは、話のキッカケを誘導する、流れを生み出す導入剤でありながら、じつは、参加者から話を引きだせなかったらどうしよう💦対話にならなかったらどうしよう💦と、自分の能力の無さに怯えた苦肉の策でもあった。結局深い対話まで誘導できなかったのだが、それは現在の私の限界でもあることの発見でもあった。自身の弱さを思い知るきっかけは、痛みや苦さを伴うことだが、大事なことである。
一年間12回で掲げたテーマは、アートについて、シネマについて<各2回>、カラダのフシギ、聴く力/話す力、お気に入りの場所、お金について、書く力、働くということ、呟き力。そして、スペシャル版企画の対話型鑑賞=鑑賞ゲリラのメンバーをゲストにお招きした《アートへトリップ!》を含めて全12回である。
定期的に企画を継続することで、単発で終わるイベントでは見えないなにかが見えてくるのでは、と一年実施を自らに課してみた。当初は新見さん、吉子さん以外の参加者は一人。というところから始まり、私の友人やのわのご利用者がぽつりぽつりと参加してくれるようになる。浜松や京都からと遠方からわざわざ参加してくれた人もいた。もちろんのわっこの面々や503の住人の方もである。多い時でも7〜8人という密やかで静かな時間なのだが、こんな場の力もあるのではと自らに納得させている。
《のわ》に出入りする人には、失職して行く末を思案している人、対人コミュニケーションを得意としない人や、年齢を問わずある種モラトリアムな方が多いようだ。そんなナイーヴな人たちにも開かれた、受け皿になるような包容力が《のわ》にあるように見受けられる。そんな場の特性を意識しながら、今後もタナカなりの関わり方をしていきたいと思案しています。
そして、吉子さん、いつも適切なアドバイスとサポートをありがとうございます!!状況を俯瞰的に捉える利発な頭脳と冷静な判断力にいつも感心しております!!今後もどうぞよろしくお願いいたします。
【お知らせ】___
月例のトーキング・テーブルは終了しましたが、スペシャル版は不定期に継続予定です。12/1satには、スペシャル版第2弾を予定!!今回は、お喋り禁止の個性派カフェ、読書珈琲《リチル》の店主_宮地さんをゲストにお招きして送ります。以前から気にはなるのだが、怖くて立ち寄れなかった人もどうぞこの機会にリチルの魅力を覗きに来てください。
タナカアリフミ
一番目の職業はディスプレイ・デザイナー、そして二番目の職業はダンサー/演出家。あまりにからだを使わずにきた半生から、ある日からだが反乱を起こす。意思ではなく、からだからの指令に従いダンスの道へ。
最近は、加齢に伴う時間感覚の高速度化現象に戸惑う日々。瞬きをすると数日経過している感覚です。
のわ内司書〈ブックコンシェルジュ〉担当。現在、のわっこ企画として、語らいの場=トーキング・テーブルを毎月開催中。
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