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わかりみってなんだ

先日、けっこう年下のお友達に、「わかりみ…」って言われたのだ。「適当に変な表現を作りおったな、こやつ」と思い、そのときは反射的に「そうかそうか(笑)」という具合にいい加減な返事をしておいた。
 
しばらくあとになって、この「わかりみ」がマジで使われている事実が判明した。「共感できる」ほどの意味らしい。もう、一体何やねんな。謎の流行り言葉。
 
 
 
「ワンチャン」を初めて聴いたときも、何言っとんねんと思った。なんで犬が関係あるんだろう、って。意味がうっすら理解できてからも、ワンちゃんを連呼するのがなんとなく嫌で使わなかった。チワワが見えてしまうねんもん。
 
流行り言葉に鈍感なのはおっさんになってきた証拠、などと言わないでください。僕は昔からこうなんです。
 
その時だけ流行ってるような匂いのする言葉は、僕は進んで使ったりはしなかったのね。いま振り返ると、たぶん自分が言いたいことを表現できている感じがしないのが嫌だったんだと思う。
 
「ヤバい」という言葉だって、僕はあまり好んで使わない。なにかの程度が甚だしいのは表現できるんだろうけど、「どんな風に」というところまで伝えたければ、もっとほかの単語が見つかるはずだろうよ。 
 
しかしよく考えてみれば、言葉というものは、そもそも全部借り物だよな。オリジナルの表現なんてどこにもない。
 
僕だって変な表現を生み出しまくってるもんな。ただし、誰も一緒に使ってくれないけど。ワンチャン、わかりみが深すぎてチョーヤバい。

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