人生の終わりを意識したお話

今ピンピンしてるので笑って話せるのですが
僕にも人生の終わりを意識したことが2回ほどあるのでございます。
もったいぶって1回ずつお話ししましょう(笑)

それは確か、大学生の時だったと思います。
僕は喘息持ちで、時折喘鳴に悩まされておりました。
当時は喘鳴がひどくなったら吸入薬を1プッシュしておさまる、という感じでした。
今思えば「必ず1プッシュだけ」と念を押されてたような。

ある晩、どうしようもなく苦しくて、眠れない事があったんです。ああ、今日もちょっと息苦しいなあ、と暗闇の中で寝たり起きたりを繰り返しておりました。
(※喘息の方は横になると息苦しさが増すことがあります。本人が楽な姿勢で休ませてあげてくださいませ。)

ラジオを聴いてもゲームボーイしてても全く気がまぎれることもなく。
寝ないとな。。。と思って横になるけどしばらくすると息苦しさが増し、また起き上がります。

それで、吸入薬を使おうと手を伸ばし、口に当て構えた時でした。

不意に2プッシュしてしまったんです。
何かに手が当たったはずみで1プッシュ、そしていつも通りの1プッシュを立て続けにしてしまいました。
ハッとしましたが、もう後の祭りです。

あれ?ヤバいかな?とも思いましたが、直後には何もなく、まあ、大丈夫だろうと高を括っておりましたところ、しばらくしたら何とも言えない息苦しさというか猛烈な倦怠感のようなものに襲われました。

喘息のタンが絡むような息苦しさとは違います。

なんか、息を吸おうとしてもまともに吸えず、肺まで空気が通っていないんじゃないかと思うくらい呼吸が苦しいんです。
深く吸おうとしてもまず肺が膨らまない、気持ちが焦っているのか息をすぐ吐いてしまう。
呼吸が出来ない!

夜だったので暗かったんですが、それでも「目の前が真っ暗になる」という感覚が襲ってきて、頭もくらくらしています。所謂「視野狭窄」という状態だったと思います。

なぜかはわかりませんが、寝室があった2階から1階の台所に行って水を飲みに行ったのは覚えています。それでも全く落ち着かず、息が吸えない(実際吸えていなかったのかは自分としては認識ができていません)。

あれ?僕これこのまま〇ぬんじゃないか?

気が付いたら朝になってて、呼吸も普通に戻っていた、という感じだったのですが、正直記憶もあまりありません。
母上は全く知らなかったようですw

人生で初めて終わりを意識した瞬間でした。

その後いろいろあって徳之島の病院に就職。そこでも喘息の発作が出て、自宅アパートで動けなくなっていたんですが、心配した同僚の職員さんが訪ねてくれて、そのまま職場(病院)へ連行w
点滴、吸入しステロイドや吸入薬の処方をいただきました。
そこから治療を継続し、現在はだいぶ落ち着いています。

今でこそ様々な吸入薬が出ており、1日1プッシュ程度で発作が出ることもなく生活することができていますが、当時は発作を抑える吸入薬しかなかったと思います。

このお薬は今でもあり、発作の出やすい方は常備していたほうが良いと思います。

お薬には「用法・用量」が必ず明記されており、その通りに使用しないと命を落としかねません。
お気を付けくださいませ。

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