幻の食材「島バナナ」を知る!
こんにちは。BASHAMU no note へようこそ!
私は、沖永良部島の島バナナとラム酒を合わせたお酒『BASHAMU no Liqueur』を販売する株式会社novelioの代表を務めます宮田です。
私は、鹿児島大学在学中(2024年4月まで)なのですが、大学での研究を通し、島バナナに出会い、お酒を造るに至りました。こちらのnoteでは、そのストーリーについてご紹介できればと思っております。
1. 沖永良部島と島バナナとの出会い
そもそも沖永良部って?
まず、沖永良部島ってどこにあるか皆様ご存知でしょうか?
沖永良部島は、鹿児島県の奄美群島でも沖縄県寄りに位置する小さな島です。人口は、12,000人程度、鹿児島からは飛行機で1時間半、船で18時間かかります。
地図で見るとこんなに小さいです!
私が、沖永良部島と出会ったのは、2020年春 ゼミに所属した時で、それまでは、「離島」との接点はなく、正直興味もありませんでした(笑)
私のゼミの指導教員が、長年沖永良部島を研究拠点としており、私も島へ行くことになりました。
歩けばバナナ状態です。
初めて訪れた島は、私の想像を遥かに超えるアットホームさと、バナナの多さに驚かされました。それは、まさに歩けばバナナ状態。
ジャガイモ農家さんが副業でこんなに素晴らしいバナナ畑を持っていらっしゃいます(笑)
それ以外にも、畑の傍や軒先にて、多くの方が島バナナを育てていらっしゃいます。
2. なぜ、島バナナに着目したのか?
お裾分けバナナ
島バナナがたくさんあり、心温かな方もたくさんいらっしゃる島です。
皆様からお裾分けバナナをいただくことが多くありました。
初めて島バナナを食べた時、衝撃を受けました。
島バナナは香りが非常に強いです。その香りは、マスカットを彷彿とさせます。
その香りの要因であり、島バナナの美味しさの秘訣。
それは、酸味です。
酸味があるコーヒーは美味しい。それと同じ。
酸味があることによって、非常に爽やかな味わいになり、
輸入バナナと一線を画す存在です。
例えるのならば、酸味があるコーヒーが美味しいのと同じだと思います。
こんなにも美味しいのに、知られていない。
バナナは、日本で一番食べられている果実ですが、島バナナの存在を知っている方はどれほどいらっしゃるでしょうか?
はたまた、国産のバナナが存在することを知っている人は?
鹿児島県民でも知らない人が多いので、知名度としては5%もないのではないでしょうか?
この現状は、非常に悔しく、もっと知ってもらいたい!
そう思うようになっていきました。
3. 島バナナが知られていない理由
島バナナについて研究を重ねていくと、日本全土に広まらない理由がはっきりしてきました。
3-1. 輸送上の課題(常夏…)
島バナナの旬は、一般的に夏です。
常夏の奄美群島、輸送手段はコンテナ船。
真夏のコンテナ内部は、相当な高温状態。そんな中にバナナを置いていたら、追熟が進みすぎてしまったり、最悪の場合腐ってしまうこともあります。
実際、ふるさと納税で出品されるバナナもそのような状況になってしまうものも多いと聞いています。(もちろん、お詫びと再送をしています。)
3-2. 値段が高くて日常では手がでない。
島バナナの平均的な価格は、一房1,500〜2,000円ほどです。
これは、国産バナナの水準程度か、少し低い水準です。
輸入バナナと比較すると、7倍〜15倍程度となってしまい日常用では手がでない価格帯になっています。
3-3. 活動している方や売り手が少ない。
島バナナを広めるために活動している方で有名な方といえば、、、?
皆様ご存知でしょうか?
Nスタでお馴染み 天気予報士 森田さんが実は…
森田さん実は、島バナナ協会の創設者であられるのです!
沖縄県で、島バナナの栽培方法について研究されるなど熱心に活動されています。ただ、それ以外の方で活動されている方、存じ上げないのです。。
また、売り手も島内では売ろうとしても、
島外では、輸送費も嵩んでくることからなかな一般に広がらず、観光の方がめずらしために購入するにとどまっています。
4. 沖永良部の島バナナ特殊事情
島バナナの味やなぜ知名度が低いのか?
について、書いてきたのですが、最後に沖永良部島の特殊事情と、当社の方向性について書かせていただきます。
沖永良部島は、奄美群島の中でも観光客の方が少ない地域です。
観光客の方がメインのお客様だが、その方々がいらっしゃらない!
そうなると、必然的にバナナが余ってしまいます!
素晴らしい資源があるにも関わらず利用しきれていない。
そんな勿体無い話はありません。
5. 自社構築! 島バナナバンク
当社は、私が惚れ込んだ島バナナを沖永良部、鹿児島の新たな特産として全国、世界へ発信することをポリシーとして活動しています。
まず、第1弾として今夏より運用を開始した島中の行き場のないバナナを買い取る「島バナナバンク」です。島内に買取所を開設し、買取ネットワークを構築しています。
この仕組みによって、余ってしまう島バナナをかつようしています。
次に、収集したバナナの活用は、青果ではなく酒類として行っていきます。当社の商品については、新たな記事にてご紹介いたします。
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