たまごかけごはん
私は、もともとにゃんこご飯と呼ばれる汚い食べ方が好きなので、味噌汁の中や肉じゃがの残りの汁にご飯を突っ込んで、啜って食べるのが好きだった。
その中でも、たまごかけごはんが1番好きだ。
小学生くらいからかな。
小腹が空いたら、お茶碗に卵を割って、醤油をかけて、最後にホカホカのご飯を入れてかき混ぜて食べていた。
中学生になると、夕方塾に行く前に、夕ご飯の代わりに食べた。
レンジも火も使わないのが便利で好きだ。
卵とご飯。それだけで、なんか栄養が取れたような気がして、満足してしまう。
もし、明日地球が滅びるとしても、私はたまごかけごはんを食べるだろうな。
たまごかけごはんが好きすぎて、卵かけご飯専門店に行ったこともあるのだが、ご丁寧に、卵をいろんな方法で小細工して提供してきて、いまいち美味しくなかった。
店員さんは帰り際に「卵かけご飯好きなんですか?どれがおいしかったですか?またきてくださいね!」なんて言っていたが、どれもイマイチとは言えず、ハハハと愛想笑いして帰った。
私は私の作るたまごかけごはんが1番美味しい。
別になんの工夫をしてるわけではない。
強いて言えば、KAMADAのだし醤油を使うことぐらい。(この醤油を使い出してから、たまごかけごはんのクオリティがかなり上がった)
そういや、お父さんもたまごかけごはん好きだったな。
そういう、にゃんこご飯、お父さん好きだったな。
母と姉は絶対に食べなかったな。うん。
私はお父さんから受け継がれたバカ舌なんだろうな。
毎日生活していて、ふとした時にお父さんを思い出す。
たまごかけごはんにも、あなたはいたんだね。