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交換日記(12)世界の終りと孤独を愛してみたい
〈1週目のお題:世界の終りと〉
考えごとをするのは、決まって夜。誰もが寝静まり、車が道路を滑ってゆく音もなく、聞こえるとしたら規則正しいわたしの呼吸音と秒針だけ。夜はいつだって平等で、静謐な空気を纏っている。
夜だけは、誰もが死んでいるような気がした。家族がみなベットで深く眠りに沈んでいるとき、わたしだけが生きていた。世界から切り離されたような、背徳感、わたしは本当にそれが好きだった。
〈1週目のお題:世界の終りと〉
考えごとをするのは、決まって夜。誰もが寝静まり、車が道路を滑ってゆく音もなく、聞こえるとしたら規則正しいわたしの呼吸音と秒針だけ。夜はいつだって平等で、静謐な空気を纏っている。
夜だけは、誰もが死んでいるような気がした。家族がみなベットで深く眠りに沈んでいるとき、わたしだけが生きていた。世界から切り離されたような、背徳感、わたしは本当にそれが好きだった。